2010年に世界保健機構(WHO)が発表した統計結果によると、日本人の平均寿命は男性で79歳、女性86歳(2008年時点)となっていますが、健康で自立して暮らすことの出来る期間を意味する「健康寿命」は男性が73歳、女性が78歳(2007年時点)となっています。
平成23年2月、厚生労働省は健康寿命をのばすため、「スマートライフプロジェクト」を開始しました。平成20年度から生活習慣病予防等を目的に実施してきた「すこやか生活習慣国民運動」を更に普及し、発展させるためのもので、企業・団体と連携を図りながら「適度な運動」「適切な食生活」「禁煙」の取組みを推進するものです。全国平均を上回るスピードで高齢化が進行する大津市にとって、健康寿命の延伸は重要課題の一つであり、国・県が実施する事業を踏まえながら、より積極的に推進すべきと考えます。
長野県松本市では、市の最重要政策として「健康寿命延伸都市・松本」の創造に取組んでおられます。認知症予防事業についても、生活習慣の改善が重要であることから、対象者を20歳以上の市民とされ、景品があたるポイント制を導入されるなど、自発的な参加につながる動機付けをおこなっておられます。
現在、大津市においても健康寿命の延伸につながる様々な事業が実施されていますが、各種計画における位置づけの見直しをおこない、さらなる充実が図られるよう、提案をおこなってまいります。
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