ワーキングチームの設置を!!
6月28日、公共施設対策特別委員会に出席。庁舎整備に関するアンケートの内容について、総務部管財課より報告を受けました。前回の特別委員会で示された案に対していくつか意見を申し述べており、その後の修正対応について確認を行いました。
大津市は庁舎整備推進本部会議での議論を踏まえ、①皇子山総合運動公園②皇子が丘公園③大津駅・県庁周辺④JR唐崎駅前を「おおよその候補地」(以下、「候補地」)とし、①皇子山総合運動公園を「優先して検討を行うおおよその候補地」として選定しました。
「大津駅・県庁周辺」以外の候補地については具体的な敷地が示されているものの、JR唐崎駅前以外は、都市公園であることを踏まえ、現法規制等での必要規模の建設可否をそれぞれ「不可」と評価されています。であるにも関わらず、おおよそであれ「候補地」にあげられているということは、「何某らの前提」を解決すれば現在、都市公園である敷地に庁舎を整備できると大津市長は判断されたわけです。
繰り返しになりますが、原則として都市公園に庁舎は整備できません。
そのうえで候補地とされるのであれば、庁舎整備によって損なわれる機能をどの様に確保する方針なのか、私は、アンケートの実施にあわせて市民に分かりやすく説明されるべきと考えます。
下記、都市公園法より抜粋
(都市公園の保存)
第十六条 公園管理者は、次に掲げる場合のほか、みだりに都市公園の区域の全部又は一部について都市公園を廃止してはならない。
一 都市公園の区域内において都市計画法の規定により公園及び緑地以外の施設に係る都市計画事業が施行される場合その他公益上特別の必要がある場合
二 廃止される都市公園に代わるべき都市公園が設置される場合
三 公園管理者がその土地物件に係る権原を借受けにより取得した都市公園について、当該貸借契約の終了又は解除によりその権原が消滅した場合
質疑・一般質問でも申し述べましたが、滋賀県都市計画審議会からの答申を受け、滋賀県が計画決定するまでの時点において、都市公園として供用開始できる目途が立っていなければならないと認識しています。
大津市においても、「代替機能として同規模の一団の土地の確保が必要」であることを留意事項に含めています。
皇子山総合運動公園・皇子が丘公園を庁舎移転整備の候補地として公表するにあたり、滋賀県に対しての事前の説明や協議はどの様な形で実施されたのか!?
また、その際、滋賀県からどの様な問題提起がなされたのか!?
大津市都市計画部との協議経過とあわせて確認する必要があると考えています。
「今後、段階を踏んで課題を整理していくということで、まずは入口に立ったということでご理解をいただきたい。」
本会議において、大津市から示された見解です。
基本構想において候補地を示すにあたっては、実現性が担保されなければなりません。
段階を踏んで課題を整理していくとのことですが、基本構想の策定は10月末に予定されています。
この後、基本計画を策定するためにも、今、この時点における検討は非常に重要なものとなります。
大津市は現時点で大津市庁舎整備推進本部に要綱で定められたワーキングチームを設置する必要はないとの方針を示していますが、都市計画部やスポーツ施策を所管する市民部が関係機関との調整や部内における検討を主体的に進められるよう、同チームを一日も早く設置されるべきです。
そして、幹部職員間において情報の共有を図られることはもちろんのこと、議論や検討の経過についても記録を残され、大津市執行部としての対応を強化されるべきと考えます。
このアンケートは大津市庁舎整備基本構想の策定にあたって、市民一万人を対象に実施されることになっています。
基本広報の策定は10月末と予定されていることから、必要なタイミングで公共施設対策特別委員会が開催されるよう、大津市庁舎整備推進本部、大津市庁舎整備基本構想策定懇話会における議論の状況を注視してまいります。
下記リンク:大津市議会HP 常任委員会・特別委員会資料 公共施設対策特別委員会(6月28日)より
リンク:大津市役所の庁舎整備に関するアンケート(資料1)【PDF】
リンク:「大津市の庁舎整備に関するアンケート」修正対応について(資料2)【PDF】
下記リンク:大津市議会HP 常任委員会・特別委員会資料 公共施設対策特別委員会(6月6日)より
リンク:庁舎整備基本構想の策定について 【PDF】
リンク:アンケート実施概要(案)【PDF】