公共施設の適切な維持管理

3月13日、予算・決算常任委員会教育厚生分科会に出席。 令和2年度大津市一般会計予算のうち、教育委員会が所管する部分などについて審査を行いました。
 

 
和邇文化センター(S63年開設)の管理運営に要する経費のうち、事務室排煙設備関連整備工事費について、質疑を行いました。

平成30年に同施設を訪れた建築課職員から事務室の排煙が確保されていないと指摘を受けられ、この後、公共施設マネジメント推進課によって実施された特定建築物の定期報告にて、違法状態にあるとの指摘がなされています。
 

 
公共施設マネジメント推進課から経緯について説明を受けた後、和邇文化センターを訪ね、竣工時の図面と現状を確認してまいりました。
 
竣工時にはロッカー室(非居室)であったスペースを「いずれかの時点」で事務室(居室)として拡張されています。
志賀町時代に改修されたそうなのですが、その時期は不明とのことでした…。
この時点での法令確認がまずもって不十分であり、違法状態になるとの認識を持たれるべきでした。
 
隣接する廊下のトップライトから排煙を行う設計で装置も付けられていたのですが、志賀町時代に行われた改修時にすべて天井を貼られ、機能しなくなっていました。
これまで大津市は同施設を対象として、幾度にも渡って法定点検を実施してきましたが、建築課から指摘を受けるまで事務室の排煙機能が確保されていないことを認識できていませんでした。
様々な要因があってのことと推察いたしますが、地方自治体としてあってはならないことです。
今後、このようなことがないよう、審査終了にあたって再発防止を求めました。
 
追記
 
和邇文化センターは第13回日本建築家協会25年賞(2013年度)を受賞しています。
より良い形で次世代に継承されるよう、適切に維持管理されることを願うものです。
 
参考:公益社団法人日本建築家協会ホームページ JIA25年賞・JIA25年建築選
 

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