コミュニティセンター条例案の撤回

9月30日、9月定例会に提案されているコミュニティセンター条例案を撤回することについて、採決が行われました。
 
私は、これまで市民に対して説明されてきた内容と大きく異なる方針を、その説明が十分に行われないまま、改めて9月通常会議において提出されるということを前提に議案を撤回することに納得がいきませんでしたので反対をいたしました。
 
下記は私が通告した質疑の内容です。
採決の結果、賛成多数で撤回は可決されました。
市長からの答弁内容ならびに再質問の内容については、録画映像をご覧ください。
 
参考:令和元年 9月通常会議( 9月30日)議案第129号の撤回
 

 

〇議案提出後におけるコミュニティセンター条例案の撤回について
 
大津市長は議案第129号の提案説明をされる際、「現在、既に主体的に地域のまちづくりを始めていただいている学区も含め、地域が主体的にまちづくりを推進していけるよう、各学区に設置している市民センターをまちづくり活動の拠点として活用いただき、住民自治の確立された魅力あるまちづくりを実現するため、大津公民館を除く公民館をコミュニティセンター化するものです」と述べられています。
市長は原案をもって、住民自治の確立された魅力あるまちづくりを実現すると公言され、発言を引用すれば、「適切なる議決」を議会に求められましたが、市議会での様々な議論を受けて、より多くの皆様に賛成していただける案を9月通常会議において再提出するとの意向をあらためて示されました。
この度の地方自治体における異例ともいえる対応は、本市における二元代表制のあり方に影響を及ぼすと考え、以下3点、質問を行います。
 
1点目、適切なる議決を議会に求めながら議案を撤回する理由について。
議会運営委員会において市長は「より多くの皆様に賛成していただける案」という表現を用いられましたが、この度の議案撤回は賛成少数につき否決されるとの見込みを持たれての対応なのか。適切なる議決を議会に求めながら、議案を撤回する理由をうかがいます。
 
2点目、議案撤回を決定づけた要因について。市議会での様々な議論を受けて、より多くの皆様に賛成していただける案を9月通常会議において再提出するとの意向をあらためて示されました。そもそも、議案撤回を決定づけた要因は何であったのか。執行部内における当該議案に対する具体的な課題認識とあわせて見解を求めます。

 
3点目、9月通常会議における議案の再提出は可能と判断された理由について。
「大津市『結の湖都』協働のまちづくり推進条例」に基づき、「大津市協働のまちづくり推進計画(第2期大津市協働推進計画)」が策定されていますが、現計画において「まちづくり協議会」の位置づけは明確なものとなっていません。
第2期大津市協働推進計画については、大津市総合計画実行計画に合わせる形で次年度、検証と見直しが行われると認識していますが、まちづくり協議会を大津市のパートナーとして明確に位置付けることこそが、住民自治を確立するうえにおいて、最優先課題であると考えます。
大津市は新たな地域自治組織設立の手引きを策定しているものの、あくまで新たな住民自治組織の設立の必要性や設立手順について解説したものにすぎず、これに見合う形で設立された「まちづくり協議会」であったとしても、大津市という地方自治体にとっては、法人格がどうであろうと、任意の団体にすぎないと判断するものです。
大津市長は再度提出する案については、公民館からコミュニティセンターへ移行する期日について、地域の意向や事情を考慮して、コミュニティセンターごとに定めるとの方針を示されました。まちづくり協議会の明確な位置づけが今もってなされていないなか、9月通常会議における議案の再提出は可能と判断された理由について、住民自治の確立した魅力あるまちづくりを進める観点から、見解を求めます。

 

 

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