当初予算措置額の妥当性を問う!!
7月2日、6月通常会議に提出されていた議案の採決が行われました。市民病院に対する運営費負担金のあり方について問題提起を行った補正予算案については、予算決算常任委員会において予算の組み替えを求める動議を提出し、賛成多数で可決されたものの、市長から9月補正予算にて必要額を措置する方針が示されたことを受け、あらためて開催された同常任委員会では原案が可決をされました。
平成31年2月通常会議、当初予算案を審査するにあたり、計上された運営費負担金では不足することを指摘いたしました。
山本議員・藤井議員(当時)両名の賛同をえて、本会議において予算案の組み替えを求める動議を提出いたしましたが、市長がこの度、議会運営委員会ならびに予算決算常任委員会で示された下記方針は、当初予算で措置された運営費負担金の妥当性と整合が図れていないと評価をするものです。
予算組み替え動議の可決に対する市の対応(市長の発言内容)
私といたしましては、動議が可決されて以降、熟慮を重ねてまいりました。
今通常会議に提出いたしました議案第76号 令和元年度大津市一般会計補正予算(第2号)の市立大津市民病院運営費負担金1億7,600万円につきましては、普通地方交付税の算入額を見直した結果、追加措置しようとしたものです。
現在、市民病院は、以前からの市との協議を踏まえ、経営改善計画を策定しているところであり、来月中に示される予定の同計画の今年度の見通しを見極め、9月市議会通常会議において、市民病院の短期借入金への対応を含め、本年度の運営費の一部に充てるために必要な金額を運営費負担金として計上し、改めて補正予算案を市議会に提出いたします。今年度、さらなる追加補正を行う必要のない規模で補正を行う所存です。
また、来年度当初予算の編成におきましては、10月中に示される予定の同計画の来年度末までの見通しに基づき、年度途中で補正が必要とならない額を、運営費負担金として、措置する予定であります。
市民病院につきましては、多くの市民が利用する病院であり、私といたしましても、法人とともに経営改善に向けた努力を続けてまいりたいと考えております。
以上のとおりでありますので、今通常会議に提出している議案第76号については、原案のとおり御議決をいただきたくお願いを申し上げます。
6月補正予算における運営費負担金の増額については、普通交付税(地方交付税)との間に相関関係を見出した、いわば当初予算額の時点修正ともいうべきものです。
これを可決することは、当初予算額は妥当であったと認めることになることから、中期目標及び中期計画に記された前文を引用のうえ、反対討論を行いました。
予算の組み替えを求める動議が可決されたことを受けての対応ではあるものの、6月補正予算案の採決に先立って、9月補正予算で必要な額を追加補正される方針を示されること自体、私は予算編成のあり様から逸脱していると判断するものです。
また、質疑一般質問に対する答弁も不十分であったことは明らかです。
この点、市長をはじめとされる執行部には重く受けとめていただきたいと考えます。