【キットココ】
1月29日、大津市企業局ガスショールームキットココを訪問。27日に「湖都大津・新水道ビジョン」の説明を受けた際、今年度をもって明日都浜大津に開設されているキットココを閉館すると報告を受けたことから、現状をあらためて確認してまいりました。
キットココについては、予算・決算の審査時などにおいて、そのあり方を度々指摘してまいりました。
大津市企業局にとっての設置目的は、「環境にやさしい天然ガスを活用した快適な暮らしをお伝えする(キットココHPより引用)」ことであり、平成21年度のリニューアル工事を経て現在に至っていますが、ガスを熱源とする燃料電池のPRについては、大津市地球環境保全地域行動計画を所管する環境部との連携が不十分であったと評価しています。
ガス事業を直営するメリットを市民に最大限還元できるよう、過去の答弁をあらためて振り返っていただきたいと考えます。
また、「キットココクラブ」のあり方については、設計監理業務での経験を踏まえて意見を申し上げてきました。
ショールームでありながら、キットココでは展示されているガス機器を直接購入することは出来ず、「キットココクラブ」を構成する事業者(市内3社)を通じて購入いただく仕組みとなっていますが、ガスの需要開発を促進するのであれば、協働の体制を拡充すべきというのが私の持論です。
大津市企業局においても、3社で十分とは考えていないとの見解を示され、ガス機器の販売強化に努めてこられましたが、クラブを開設されて以降、事業者の数は増えることはなく、今日に至っています。
都市ガス事業の自由化に伴う経営環境の変化を見据え、「環境にやさしい天然ガスを活用した快適な暮らしをお伝えする」という役割を見直されることに意義はありません。
ガス事業においては多額の有価証券や内部留保金を保有していますが、危機感を持って経営にあたられる姿勢については高く評価するものです。
しかしながら、クッキングサロン「彩菜庵」については、大津市食育推進計画を推進する上において重要な施設と位置付けられており、企業局においては、庁内推進委員を構成する一員となっています。
参考:大津市HP おおつの食育
また、「彩菜庵クッキングスクール」については、市民団体との協働によって実施されてきたものであり、大津市協働推進計画に基づき実施されてきたものと認識しています。
感謝祭を開催し、安価でガス機器を販売される予定があると説明を受けましたが、継続が必要と判断される取り組みについては、大津市庁議規程に基づき、部局間で調整を図っていただきたいと考えます。
会派説明時において、役割を終えたと説明を受けました。
誰のための、何を目的とした施設であったのか!?
これまでの議論を会議録で振り返り、あらためてそう感じました。