【桃栗三年柿八年】
次年度以降、大津市が取り組むべき景観施策のあり方について、土地利用の観点から思考をめぐらす。地域アイデンティティのさらなる醸成を目指す上において、歴史的風致の維持向上は欠かせないと考えており、次期都市計画マスタープランの策定を見据えた検討を深化させる必要性を感じています。
今年は古都として政令指定を受けてから10年目となる節目の年でした。
記念事業については盛大に開催されたところであり、次世代を見据えた取り組みについては、より一層加速させるべきと考えます。
正直申し上げて、質疑・一般質問における答弁からは、古都としての気概や情熱が感じられません。
調査や研究が重要なことは十分に承知をいたしておりますが、市長がマニフェストで掲げられた「歴史的風土の保存」をどういった手段もって実現されようとしているのか!?
残念ながら、私には伝わってくるものがありません。
桃栗三年柿八年と申しますが、何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だと理解しています。
果実が育つまでには、土を耕し、水や肥料などを与え続けなければなりませんが、まちづくりにおいても同様であり、調査や研究を行うにしても、方針を明確にして実施せねば新芽は育たないと考えます。
私自身に残された質疑・一般質問の機会も、残すところあと5回となりました。
「一念岩をも通す」の決意にて、これからも提言を続けてまいります。