決算関連議案の採決
10月16日、8月通常会議に提出されていた令和5年度決算関連議案の採決が行われました。一般会計の決算認定にあたり、下記の事項を申し述べました。
議案第101号 令和5年度大津市一般会計の決算の認定について
大津市総合計画第2期実行計画をはじめとする諸計画の推進を図られてきたことを評価し、決算は認定すべきものと評価するものですが、以下3点、今後の市政運営にあたって留意いただきたい事項を申し述べます。
1点目、事務事業評価のあり方について。大津市が行う行政評価のうち、事務事業評価については、各所属の業務活動の基本単位である事務事業(予算小事業)について、 前年度の事業内容を検証し、評価結果を次年度以降の事業計画に反映させ、より効果的な事業の推進につなげることを目的としています。令和5年度においては、企業会計を除く847事業のうち、287事業を対象に事後評価が実施されました。
それぞれの事業を対象として、所属評価結果を確認したところ、所属のコメントと部局のコメントが一言一句、同じ事業が確認されました。所属と部局の評価が一致することを否定するものではありませんが、事業分析、コスト評価、定量及び定性評価の前提となる「事業を取りまく社会環境」の変化を的確に捉えていただき、評価の対象とすることによって、より効果的な事業の推進につなげることができるのか、事業そのもののあり方を踏まえ、あらためて検証が必要と考えます。大津市においてはこれまでの間、評価の対象となる事業の精査を行われてきたことは承知していますが、行政評価そのもののあり様にも影響を及ぼすと危惧することから、申し述べさせていただきます。
2点目、指定管理者制度が導入されている施設の維持管理について。経年劣化が著しく、令和5年度、修繕が必要であるにも関わらず、適切に維持管理が行われていなかった施設が確認されています。施設を設置する大津市、もしくは、管理する事業者が対応にあたるのか、役割が明確にされてこなかったことが大きな要因であると評価するものです。当該事案については、大津市におけるバリアフリーの推進に影響を及ぼす事案でした。令和5年度におけるこれら事案をあらためて検証いただき、施設所管課によるモニタリングをより効果的な予算執行につなげていただきたいと期待するものです。
3点目、事務処理ミスについて。令和5年度、事務処理ミスが数多く発生しました。リスク点検シートは過去に発生した、もしくは発生のおそれがある業務リスクを共有し、対応策を講じることでリスクの未然防止や被害の最小化につなげるものと承知してお、大津市においても内部統制の構築において、重要なツールの一つと位置付けられていますが、形骸化することなく、効果的に活用されなければ役割を果たすことはできません。より効果の高いものとなるよう、執行部一丸となって取り組んでいただきたいと最後に申し述べて討論といたします。