木材ついて学ぶ

8月1日、滋賀県建築士事務所協会の一員として、高島市森林組合を訪問。森林整備の動向や流通の現状などについて理解を深めさせていただきました。木材の流通経路は「川上」「川中」「川下」と川の流れに例えられることがあります。「川上」に位置付けられる林業・素材生産業について、もっと勉強しなければならないと実感しました。

 

 

 
令和310月、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」として改正施行されました。
国においては木材利用促進本部において、建築物における木材の利用の促進に関する基本方針が定められており、令和45月、滋賀県においても建築物における滋賀県産木材の利用方針の改定が行われました。
 
また、滋賀県においては、令和53月、環境の側面から県産材の利用を促進する琵琶湖森林づくり条例、滋賀県CO2ネットゼロ社会づくりの推進に関する条例に加えて、経済の側面から県産材の利用を促進する「滋賀県県産材の利用の促進に関する条例」が制定され、同年11月には琵琶湖森林づくり基本計画(第2期)の改定が行われました。
 
令和6年3月、大津市は「建築物における地域産木材の利用方針」を改訂しました。
木材の利用の促進の基本的方向を下記に転載します。
 
第2 木材の利用の促進の基本的方向
滋賀県が定めた「建築物における滋賀県産木材の利用方針」に沿った取組を以下に示す。なお、本市が定める地域産木材とは、広く滋賀県産木材とするが、大津市産木材の利用に努めるものとする。
 
1 木材の利用の目標
 
滋賀県が策定する琵琶湖森林づくり基本計画の基本指標である「県産木材の素材生産量」の目標に沿い、次の(1)から(4)のとおり、建築物の整備等において可能な限り木材の利用に努める。
 
(1)建築物

公共建築物については、木造化に努めるとともに、内装等について、木材の利用が適切である部分における木質化に努めることとし、公共建築物
の木造化及び木質化を進めるに当たっては、地域産木材の活用に努める。(*1)
また、公共建築物以外の住宅等の一般建築物における木材の利用が促進されるよう関係機関等と連携し情報提供に努める。

 
(2)公共工事
公共工事においては、自然環境や生態系、景観に配慮し、木材の特性を生かせる施工箇所については、地域産木材の利用に努める。(*2)
 
(3)物品
木材は環境にやさしい自然素材であることから、地域産木材を原材料として使用した備品及び消耗品の利用に努める。
 
(4)木質バイオマスの有効活用
未利用となっている木質バイオマスを有効活用することは、低炭素社会の構築に寄与することから、有効利用が促進されるよう関係機関等と連携の構築に寄与することから、有効利用が促進されるよう関係機関等と連携し情報提供に努める。
 

*1:「公共建築物」とは、法に基づき木材の利用を促進すべき公共建築物をいう。法に基づき木材の利用を促進すべき公共建築物には、広く一般市民の利用に供される学校、社会福祉施設(老人ホーム、保育所等)、病院・診療所、運動施設(体育館、水泳場等)、社会教育施設(図書館、公民館等)、公営住宅等の建築物のほか、国又は地方公共団体の事務・事業又は職員の住居の用に供される庁舎、公務員宿舎等が含まれる。 
 
*2:経済性、現場条件、耐用年数及び施工上特に支障がある場合は、この限りではない。
 
‥‥転載終わり‥‥
 
帰宅後、令和5年度 森林・林業白書を読み込みました。 
上記方針に則した地域産木材の利用が促進されるよう、大津市に対して指摘提言を重ねてまいります。
 
リンク:大津市ホームページ 建築物における地域産木材の利用方針
 
リンク:谷ゆうじHP 指摘・提言の実績 地域産木材のさらなる利活用に向けた取り組みについて(R5.9)

 
追記

 
帰路、高島市朽木のお蕎麦屋さんに立ちよる。
栃餅を揚げたお料理、とても美味しかったです(^^)

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