予算流用と予備費充用のあり方
1月5日、空調機器の故障に伴い、予算を流用して緊急工事を実施されたいとの報告を施設所管課よりお受けしました。早急な対応が必要であると理解しましたが、当初予算で措置されている予備費充用のあり方について、財政課に確認を行いました。
大津市財務規則における「歳出予算の流用」「予備費の充用」の規定は対応の方針ではなく、手続きのあり方を記したものです。
予備費は議会が承認した当初予算に措置されており、仮に充用された場合においては、執行状況や次期等を見極められ、必要に応じてあらためて補正予算で増額されるものと認識しています。
歳入歳出予算のうち、「款」・「項」が議会の議決の対象となり、これを議決科目といいます。
これに対して「目」・「節」は議会の議決の対象とはならず、行政科目又は執行科目といわれます。
予算を流用する場合は相互に科目が同質のものでなくてはならず、規定の予算において融通が可能な場合に行われます。
二元代表制において、予算流用は認められているものの、あくまでも例外的な対応として実施されるものと認識しています。
この度の緊急対応に限らず、予算が流用される場合には、補正予算で必要な予算があらためて計上されることになります。
すなわち、当該補正予算案が議案として議会に提出される時点において、事実上、予算の執行は既に決定していることになります。
予防保全の観点からいえば、今回の様な事態は未然に防がれるべきものですが、急な故障については予見しがたいものがあります。
そのうえで、市民福祉への影響を最小限に留めるための対応であり、迅速に対応くださっていることについては高く評価をするものです。
私は、流用できる予算のあるなしに関わらず、突発的に対応が必要となった緊急工事や事務等については、その性質上、予備費で対応されるほうがよいのではないかと考えます。
大津市議会において通年議会制が導入された経緯とこれまで特別会議が開催されてきた実績を踏まえ、予算流用と予備費充用のあり方について、他会派の議員とも意見交換してまいります。
追記
昨年のことですが、婚姻届けを提出にこられたと思われる市民の方が本館棟総合案内窓口前にて、記念撮影を行っておられました。
あらかじめ記念撮影ができるスペースを設けておられる市役所もあると認識していますが、現在、公衆電話が設置されているスペースをうまく活用できれば喜ばれるのではないでしょうか(^^)
電話機を複数台設置できるスペースが確保されていますが、現在、設置されているのは1台のみです。
奥行きがあるものの、ハトの糞が散乱しており、活用しきれていないのが現状です。
使用されていない空間を市民のため、有効に活用いただきたいと考えます。