通学路の安全対策について( H30. 9)
質問
志賀小学校児童などの通学路となっている市道中1503号線は、道路幅員が大変狭く、並行して流れる水路についても転落防止策がとられていません。この水路は、天の川と呼ばれているのですが、降雨量が多いときには流速が大変早くなり水位も相当高くなることから、教職員や保護者らによる見守りが欠かせない状態となっています。
今投映をいただいている写真が市道中1503号線、ちょうど勧学一丁目と南志賀三丁目の間にある市道です。御覧いただきましたとおり、マンホールと少しの幅しか幅員がございません。真っすぐ行っていただきますと京阪電車の線路のほうに向かっていくのですが、自転車等が前から来ると離合が困難な状態になるような幅員です。こちらは、湖西線側になりますと宅地開発が進んでおりまして、民間事業者さんによって水路の改修が済んで、道路の幅員が確保されつつあるものの、それ以降については暗渠になっています。雨が降りますと、天端すれすれのところまで水が非常に速い流速で流れます。万が一子どもが流されてしまったらと考え、早急に対応しなければならないと考え、質問させていただいているところです。
また、水路自体が老朽化に伴って劣化しておりまして、過去には急激な水流によって市道側の地盤が削られ、通学路が陥没したこともありました。この路線は、拡幅整備が予定されており、抜本的な安全対策が講じられることを望むものですが、児童が安心して通れる通学路として整備されるめどは今も立っていません。私自身も急激な流れを何度も確認していますが、児童が転落して暗渠区間に流されてしまったら取り返しがつきません。本年6月には志賀小学校PTAから水路の安全確保を求める要望書が市長及び教育長宛てで提出されたところですが、児童が危険にさらされぬよう改めて早急な対応を求めるものです。大津市は今後どういった方針のもとで市道中1503号線における通学路の安全対策に取り組んでいく考えなのか見解を求めます。
答弁:教育長
志賀小学校の児童約200人が利用する市道中1503号線の通学路については、本年7月26日に教育委員会、学校、道路管理者、警察に加え、地域や保護者の関係立ち会いのもとで合同点検を実施いたしました。合同点検においては、これまでから取り組まれている教職員と保護者等による登下校時の見守り活動に加え、ハード面についての対策が主に検討され、その結果通路と水路の間に転落防止柵を設けて安全確保につなげていくことが方針として確認されました。転落防止柵の設置は、今年度から道路管理者により取り組まれる見込みでありますが、なお時間を要するため、見守り活動を中心とするソフト面の対策に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
再質問
今年度中には実施いただけるような答弁もありましたが、時間も要するということなのですが、今年度中には工事のめどをつけていただけけると認識してもいいのでしょうか。それとも、これから検討されるのでしょうか。もう少し詳しくお聞かせください。
答弁:未来まちづくり部長
今回、工事の予定ですが、今年度につきましては湖西線沿いの写真にありました交差点付近、特に信号が設置されていまして、非常に子どもたちがそこへ集まられると。そういったところで先ほどからの御指摘の川がありますので、その区間の転落防止柵、約15m前後になるかと思うのですが、緊急的に今年度は実施をさせていただきたいと思います。
なお、今回方針が立てられましたのが延長できますと、全線でいきますと約300mございます。先ほどの写真を見ていただいたとおりなのですが、その中で市道ではあるものの有効幅員が1.5から2.2mということで非常に狭い。そこに転落防止策をつけますと、約50㎝狭まってしまう。そうなると、一般市民も通行されるのとあわせて農業用の作業車も通りますので、そのあたり地域の方々と十分御理解、御協力、それとまた工事に際しますと、当然官民境界の問題がありますので、そのあたりにつきましては地元の御協力が必要となりますので、その点はまたよろしくお願いしたいと思います。