近江八景でつながる草津市と連携したまちづくりについて( H23. 5)
質 問 |
平成22年2月定例会、わたしは、湖国の象徴である広がりとつながりのある風景を守り育てるためには、隣接もしくは対岸に位置する市との連携を強化し、一体的な水辺の景観形成、歴史的な街道景観の形成に努めていく必要があると考え、近江八景でつながる草津市との連携強化を提案した。これに対し大津市は、近江八景を基軸にした良好な景観形成に向け、草津市と協議を行っていきたいとの見解を示されたが、これまでの間、どのような機会を持たれてきたのか。
草津市は本年6月1日に景観法に基づく景観行政団体に移行し、ふるさと草津の心を育む景観づくりに取り組んでいかれることになった。草津市景観計画基本方針においては、景観づくりの基本目標を自然景観、歴史景観、都市景観の三つの視点から設定され、実現に向けた取り組みの方向性の中には、近隣の景観行政団体との連携を視野に入れたものも含まれている。大津市都市計画マスタープランにおいては、自然的、歴史的資源の維持、保全、活用による環境共生都市の実現がまちづくりの目標に掲げられており、両市のさらなる連携は、琵琶湖岸の景観保全、旧東海道に代表される歴史的資源を生かしたまちづくりの広域的推進につながるものと確信する。協議会の立ち上げ等、大津市は今後どういった形で草津市との連携を図り、水文化や街道文化等に対する理念の共有に努めていくのか。
答弁:都市計画部長 |
草津市との協議実績については、近江八景を基軸とした良好な景観形成に向けて、本市の副市長や草津市長のほか両市の関係部局が集まり、平成22年度に2回の会議を行い、景観についてそれぞれの市の状況や施策などを協議するとともに、それに前後して、事務レベルにおいても打ち合わせを重ねてきた。本市としては単に隣接しているだけではなく、近江八景や旧東海道を通じて大変深いつながりがあるという共通認識を持った上で、今後、琵琶湖岸の景観や旧東海道を生かしたまちづくりにおいて連携していきたいと考えている。
草津市との連携強化については、ともに受け継いでいく貴重な財産である近江八景に代表される琵琶湖の景観、また旧東海道の歴史的な景観、それぞれの景観形成のあり方をともに検討し推進していくことが大切であると考えている。そのためには、これまで実施してきた会議を継続的に開催するだけではなく、担当レベルでの意見交換や情報交換をさらに密にして行い、これらを積み重ねていくことにより、今後、地域を越え、将来の市民に継承する魅力ある景観づくりができるような仕組みをつくっていきたい。