路上喫煙等禁止区域における効果的な啓発標示とJR大津京駅前において同区域を拡充することについて( R6. 6)

質問

私はJR大津京駅をよく利用するのですが、ロータリーが整備されている東側のエリアで路上喫煙している人を頻繁に見かけます。
 

投影している写真は、大津市路上喫煙等の防止に関する条例に基づき、路上喫煙等禁止区域に指定されているJR大津京駅及び京阪大津京駅周辺区域図です。日頃から吸い殻の不法投棄が数多くみられます。これまでの間、喫煙者に声をかけるべきか否か困惑することが度々ありました。その際、いつも思うのは、そもそも、路上喫煙等禁止エリアであることを認識されているのかということです。大津市は路面シートで啓発に取り組まれていますが、区域の範囲に比べて数が少なく、路上喫煙が多くみられる地点からは、視認性が低いと評価するものです。
 

 
投影している写真は、大津市が設置するマナースポットに標示されている、路上喫煙等禁止区域を示した啓発看板です。当該区域指定の目的からすれば、JR大津京駅を利用される市民等が確認しやすい場所への表示が望ましいと考えます。
  
 
 
投影している写真は、兵庫県宝塚市に設置されている路上喫煙禁止区域であることを示した啓発標示です。コーンの端部には設置者である同市所管課の名称と連絡先、二次元コードが表記されていました。デザインについても、周囲の景観との調和に配慮されていると感じました。
 
JR大津京駅の改札口に向かう階段前の高架下のエリアについては、路上喫煙等禁止区域に指定されていません。当該敷地は西日本旅客鉄道株式会社が管理・保有される土地であると認識していますが、市民の望まない受動喫煙を防止するためにも、路上喫煙等禁止区域のエリアとして拡充することはできないものなのか、マナースポットが大津市有地に設置されたことを契機として、同社と協議いただくことはできないでしょうか。見解を求めます。
 
また、大津市が指定する全ての路上喫煙等禁止区域を対象として、他都市の取り組みも参考にされながら、効果的な啓発標示のあり方について検討いただき、現状を改善いただきたいと考えます。今後の取り組み方針について見解を求めます。 

答弁:環境部長 

1点目のJR大津京駅前における喫煙禁止区域の拡充についてでありますが、現在の路上喫煙等禁止区域は、大津市路上喫煙等の防止に関する条例の施行以来、地域の関係者の理解を得ながら設定し、既に定着してきた区域であり、区域の見直しについては慎重に検討する必要があると考えています。現在は路上喫煙等禁止区域周辺での喫煙等をめぐる課題を踏まえて、マナースポットの設置を通じた実証実験を続けているところであり、この期間中に喫煙者のマナースポットへの誘導と路上喫煙等禁止区域の明確化のために新たな掲出物の設置を試行することで、現在の禁止区域における喫煙行為の防止効果についても見極めてまいりたいと考えております。
 
次に、2点目の路上喫煙等禁止区域における効果的な啓発標示のあり方についてでありますが、先にご答弁いたしました通り、実証実験中の取り組みの一環として、マナースポットへの誘導や路上喫煙等禁止区域における喫煙行為の防止効果を見据えて視認性の高い掲出物などの設置を検討しているところであります。

再質問 

細目1についてです。路上喫煙等禁止区域の拡充に向けて、西日本旅客鉄道株式会社とは協議等をしていただくお考えはないとの答弁だったと認識をさせていただきました。私、初問で市民の望まない受動喫煙を防止するためにも、とおうかがいさせていただきました。大津市が条例に基づき路上喫煙等禁止区域を指定されて以降、改正健康増進法が施行され、異なる法令・規定で喫煙の対策がとられている区域もあると承知をしています。

先程、答弁で指定された当時、地域の関係者の理解を得ながら取り組んでこられたという経緯、経過をお聞かせいただきました。もう指定されてから随分と年月も経っていますし、今申し上げましたように、市民が望まない受動喫煙を防止するための法令等の前提もこの間変わってきております。大津京の駅構内におきましても、駅の敷地内においては、禁煙ですとはっきりとお示しをされておられます。今申し上げた点なども踏まえていただき、改めて西日本旅客鉄道株式会社と区域の拡充に向けて協議いただくことはかなわないのか。もう一度お考えをお聞かせいただけないでしょうか。

答弁:環境部長 

議員お述べの駅舎の階段下のエリアにつきましては、路上喫煙等禁止区域、駅広側とその反対側の私どもがマナースポットをつけた設置エリアと、ちょうど二分する形のいわゆるそのそれぞれの取り組みの起点に当たると考えております。このことを踏まえるとともに、一方JR西日本におかれましては、受動喫煙防止の取り組みとして、駅構内の全面禁止実施されておりまして、この大津京駅の階段下の掲出物がございますが、これについては、経過こそ、貼りだされた経過につきましては明確されておりませんけれども、引き続き、掲示を続けていることによって、駅利用者の方への啓発効果が高まっているというふうにも認識をされているところでございます。
この点を私どもも確認した上で、このエリアに関しましては、引き続き、改めて私どもが考えている新たな掲出物の設置にあたって、JR西日本による駅構内での取り組みとの調和を十分留意いたしまして、効果的な取り組みとなるよう努めてまいりたいと考えております。

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