浄水発生土に水草の堆肥をブレンドした「びわ湖産の土」のさらなる活用に向けた取り組みについて( R4. 3)
質問
令和元年11月通常会議、私は地域循環型社会の実現に向け、琵琶湖などに植生する水生外来生物の堆肥化を促進し、浄水過程で発生する土と混ぜ合わせた植栽用土壌として再利用し、市内の公園や学校などで有効活用することを提言しました。これを受けて大津市からは、現在、環境部で水生外来生物の堆肥化実験を行っており、企業局では浄水発生土の再利用に取り組んでいる。これらを混ぜ合わせ植栽用土壌として有効活用することは有意義であり、今後、実験結果を基に環境省と協議の上、教材としての活用や地域住民への配布などを検討し、令和2年度には小中学校などとの連携を実現したいとの見解が示されました。
令和2年11月、大津市役所正面玄関前花壇及び陸上競技場前花壇にて、「びわ湖産の土」を使った花の植栽が実施されました。浄水発生土と琵琶湖の水草という、共に不要物であったものをブレンドした植栽土壌であり、循環社会の実現に資する取り組みであるとあらためて実感しました。大津市企業局と環境部が連携して製造する「びわ湖産の土」は、令和4年1月末時点において、市内小中学校や幼稚園、児童クラブなどに計1,936袋(1袋=10ℓ換算)配布され、植栽土壌として活用されています。先日、訪問した市内中学校では、卒業式を彩る花を育てておられました。大津市においては、わがまちづくり市民運動推進会議において「花と緑のまちづくり推進事業」に取り組まれています。令和3年度においては、116団体から助成の申請がなされるなど、多くの市民が花を育てながら多世代交流などに取り組まれています。希望者には「びわ湖産の土」を活用いただけるよう、また、花づくりを愛好される市民や事業者にも広く活用いただけるよう、大津市企業局と環境部の連携を促進いただければと期待をするものです。
特定外来生物に指定される水草を堆肥化し、浄水発生土にブレントしたものについては、環境省に対して、市内施設(保育園、小学校等)等に配布し、教材等として活用するとして届けられていますが、それ以外の水草については、活用にあたって制約はないものと認識しています。大津市は今後、どういった方針のもとで「びわ湖産の土」のさらなる活用に取り組んでいかれるつもりなのか、見解を求めます。
答弁
特定外来生物が入っていない水草の堆肥を活用した植栽用土については、今後、環境部とも連携し、その有効性について調査してまいります。