比叡平地域を運行するバスの減便が市民生活に及ぼす影響と路線存続に向けた取り組みについて( R4. 12)
質問
令和4年11月16日に開催された大津市地域公共交通活性化協議会において、京阪バスが運行するJR大津駅から比叡平を結ぶ大津比叡平線の内、びわ湖浜大津から皇子が丘三丁目交差点に至る区間を対象として、路線の休止が承認をされました。今回の路線休止により、系統の統合と減便による経費削減を実施され、比叡平地域の輸送を継続していくための収支改善を図ることを理由として協議の申し出がなされており、あわせて令和4年12月17日から同地域でのダイヤ改正が実施される予定となっています。
これに先立ち令和4年5月25日、同社から大津市に対して比叡平地域の輸送の廃止を含む事業再編の申し出がなされています。この度のダイヤ改正にあたっても、このまま収支状況が改善されなければ、当該地域の輸送を廃止せざるを得ないとの見解があらためて示されていますが、路線の存続につながるダイヤ改正でなければ住民の理解は得られないと考えます。
同年11月、山中比叡平学区まちづくり協議会は大津市に対してダイヤ改正と廃止へと向かうバス輸送のあり方について、住民からの投書をまとめて大津市に提出をされています。バスを利用して通学する中高生、子育て世代の保護者、高齢者等から多くの意見が寄せられており、バスの減便と輸送の廃止は全ての世代に多大な影響を及ぼすこととなります。また、現在、山中比叡平学区に住まいする43人の生徒が皇子山中学校に通学をされており、下校の時間帯とダイヤが合わないことに対して数多くの意見が寄せられています。帰宅するまでの間、いずれかの場所で長時間待機しなければならない事態は喫緊の課題として対応を図る必要があります。
大津市ならびに大津市教育委員会は比叡平地域におけるダイヤ改正に伴うバスの減便による影響をどの様に認識され、必要な対応を図られようとしているのか。地域住民と連携を図りながら取り組むバス路線の存続に向けた今後の対応とあわせて答弁を求めます。
また、現在、国においては、地域の特性や事情に応じた最適な生活交通ネットワークを確保・維持するため、複数市町村にまたがる地域間幹線系統の運行について支援を行っています。比叡平地域においては京都市と隣接していることもあり、多くの学生が京都市内にバスで通学をされています。同市とも緊密に連携を図りながら京都比叡平線の路線存続に向けて取り組まれるべきと考えますが、今後の取り組み方針と現時点における課題認識について答弁を求めます。
答弁:建設部長
1点目のダイヤ改正に伴うバスの減便による影響についてでありますが、遠方への通勤、通学、皇子山中学校の下校、さらに高齢者の買い物や病院への通院に対する影響が一定あるものと認識しております。
また、地域住民と連携を図りながら取り組むバス路線の存続に向けた今後の対応についてでありますが、これまでも山中比叡平学区公共交通対策協議会において、地域や交通事業者と利用促進の対策や運行計画の改善について協議、検討を重ねてまいりましたが、今回のダイヤ改正を受け、引き続き同協議会を通じてより一層の取り組みを進めるとともに、運行ダイヤの改正について、教育委員会とも連携して事業者との協議を進めてまいります。
2点目の京都比叡平線の路線存続に向けた今後の取り組み方針と現時点における課題認識についてでありますが、京都比叡平線については、国の地域幹線系統補助及び関係自治体の協調補助を新たに確保するため、現在、国、滋賀県、京都市及び京都府との調整を進めているところです。現時点における課題といたしましては、京都比叡平線の利用者の大半が大津市民であることを考慮すると運行支援における各自治体の負担割合の調整が課題であると考えております。
答弁:教育長
3項目めの、比叡平地域を運行するバスの減便が市民生活に及ぼす影響と路線存続に向けた取り組みについてのうち、1点目のバス減便の影響をどのように認識し、必要な対応を図るのかについてでありますが、比叡平学区から通学している皇子山中学校の制度については、ダイヤ改正による減便により、当該校が部活動休養日と設定している、水曜日の下校時間体の待ち時間が長くなるため、臨時バスを増便することで対応いたします。
令和5年度以降の対応につきましては、児童生徒の学校生活に影響が出ないよう、児童生徒や保護者の声を聞き、下校時間帯に路線バスを運行していただけるよう、京阪バス株式会社にダイヤ改正を要望してまいります。
再質問
京都市との連携についてです。課題認識をお伺いさせていただきました。大津市側の利用者が多いことについて、どこまで理解が得られるかといったような趣旨の答弁でした。そのことを踏まえまして、より一層、京都市の理解を求めていただく必要があると考えます。どのような姿勢、方針で臨まれていかれるつもりなのか。改めて現状を踏まえてお答えください。
答弁:建設部長
2点目のどのような姿勢で京都市、京都府と対応していくかというご質問でございます。先ほど申しました大半が大津市民であるということをからも、我々行政だけではなくて、場合によれば、地域住民の皆様にもご協力いただきながら京都府、京都市に訴えてまいりたいというような考えを持っております。行政だけではなくて、地域も含めて対応してまいりたいという考えを持っております。