横断歩道橋の適切な維持管理について( H30. 9)
質問
平成29年11月通常会議において、腐食による高欄の欠損や柱脚の発錆が著しい横木一丁目、国道1号歩道橋の健全性を、国が定める点検要領に基づき、早期に確認することを求めました。この横断歩道橋は昭和38年、名神高速道路京都東インターチェンジの開設に合わせて京都国道事務所が整備したものであり、昭和39年には大津市との間で仮引き継ぎ書が取り交わされています。この時点において、管理主体は国から大津市に移行しているのですが、相互認識が長年にわたって不十分であった結果、滋賀国道事務所は平成20年度に階段の一部の補修工事を行い、占用許可を得ることなく、電光案内板の設置に伴う附帯構造物や案内標識板を添架して今日に至っています。
大津市からは、これらの経過を踏まえ、構造上の安全確認を滋賀国道事務所に求めた上、平成30年度のできるだけ早い時期に点検を実施する方針が示されましたが、9月補正予算においても必要となる予算は措置されていません。国が定める点検要領に基づき、当該横断歩道橋の健全性を早期に確認する上において、滋賀国道事務所との協議経過はどのような影響を及ぼしているのか。
国道1号は、災害時における緊急輸送道路であることはもとより、大津市には市民が安心して安全に通行できる歩道橋として維持管理する責任があります。そもそも滋賀国道事務所の方針がどうであろうと、効果的に補修を行う観点からも、点検を先送りする理由はないものと考えます。今後の対応について改めて見解を求めるとともに、市内15橋ある横断歩道橋の健全性をどういった方針のもとで確保していくつもりなのか、あわせて答弁を求めます。
答弁:未来まちづくり部長
横断歩道橋の適切な維持管理についてのうち、一つ目の横木横断歩道橋の滋賀国道事務所との協議経過についてでありますが、横木横断歩道橋につきましては、平成30年度における点検実施に向け、滋賀国道事務所と協議を行ってまいりました。その協議を進める中で、国が横断歩道橋に設置した電光掲示板の附帯施設などが歩道橋に一定の負荷を与えていることが判明したため、当該添架物の移設、損傷箇所の補修等について国と協議を行っております。この協議の際、国において橋梁点検を実施していただく旨の申し入れを行った結果、現在国による点検実施の検討を行っていただいているところであります。
次に、二つ目の横木横断歩道橋の今後の対応及び市内横断歩道橋の方針についてでありますが、横木横断歩道橋につきましては、国による早期の点検実施に向け、引き続き協議調整を進めてまいります。また、市内全域の横断歩道橋のうち、点検が未実施の歩道橋につきましては、重要度の高いものから順次点検してまいります。