旧耐震基準で建築された児童館の耐震性能確保に向けた取組みについて( R6. 9)
質問
令和6年8月通常会議において、比叡ふれあいセンターを今年度末で廃止し、同一建物内に開設されている坂本児童館のみを存続させる方針が示されました。令和4年度末には中ふれあいセンターが廃止をされており、現在は同様に皇子が丘児童館のみが開設されています。比叡ふれあいセンター及び中ふれあいセンターについては、それぞれ平成26年度と平成28年度に建築物の構造耐力に関して審査・判定業務を行う第三者機関から建築物耐震判定評価書の交付を受けています。しかしながらこれまでの間、両施設とも判定評価に基づく耐震補強工事を実施されておらず、児童福祉施設として必要とする耐震性能を有しないまま現在に至っています。
大津市既存建築物耐震改修促進計画において、社会福祉施設である児童館は防災上特に重要な施設と位置付けられており、令和7年度末における当該施設の耐震化率の目標は100%とされています。大津市は両建物を指定緊急避難場所及び指定避難所に指定していますが、耐震性能が不足するため、地震災害の際には利用できないとされており、防災上の観点からも早急な対応が求められます。
令和4年7月に改定された大津市公共施設総合管理計画において、公共施設の耐震化については、大津市既存建築物耐震改修促進計画に基づき耐震化を進めていく方針が示されています。両児童館においては、耐震性能を確保するために必要となる予算を早急に精査され、策定される予定の長寿命化計画(個別施設計画)と整合を図りながら、早期に耐震化を図るべきと考えます。なお、膳所児童館については、旧耐震基準で建築されており、耐震診断及び耐震改修計画の作成にも至っていません。
大津市はどの様な方針のもと、旧耐震基準で建築された坂本児童館、皇子が丘児童館、膳所児童館の耐震性能を確保していくつもりなのか。児童館の将来ビジョンと耐震化に向けた今後のスケジュールとあわせて見解を求めます。
答弁:福祉部長
1点目の旧耐震基準で建築された児童館の耐震性能確保に向けた取組みについてでありますが、児童館は地域子育て支援拠点としての機能やこどもの居場所としての役割を担っていることから、今後も現在の機能を維持していく考えであります。こうしたことから、児童館の耐震化については、昨年度、皇子が丘児童館のアスベスト調査を実施し、今年度は膳所児童館の実施を予定しております。引き続き耐震性能を確保する方策について検討してまいります。
再質問
耐震性能の確保に向けた取組についてです。 まずもって、児童館については、今後も機能をしっかり有されていく方針を改めて示されました。アスベストについては、現在取組を進められているということであり、耐震化についても今後、取り組んでいかれるとのことでした。初問でも申し上げましたが、大津市既存建築物耐震改修促進計画においては、令和7年度末を児童館の耐震化、目標100%で進められています。スケジュール感を明確にされて対応していかれないと、この100%の実現には至らないと危惧するものです。この点改めて答弁求めます。
答弁:福祉部長
耐震性能の確保に向けた具体的な計画ということかと思います。初問で答弁させていただきましたとおり、坂本児童館についてはアスベスト調査を行い、今年度は膳所児童館の調査を予定しております。初問でもお答えいたしましたが、児童館のいわゆる地域子育て支援拠点としての機能、子どもの居場所と、いわゆる不特定多数の子どもが集まる施設ということも重々意識し、最近の地震発生状況なども考慮した形で、耐震性能の確保に向けては計画的な考えで進めていきたいというふうに考えております。
再々質問
計画的にとおっしゃられました。もう一度申し上げます。既に計画として作成されている大津市公共施設総合管理計画において、公共施設の耐震化においては、先ほど来申し上げている大津市既存建築物耐震改修促進計画に基づき、耐震化を進めていかれる方針を既に示されているんですよ。計画的に進められていくのであれば、令和7年度末までに耐震補強を終えていただかないと駄目なんです。この点をしっかり踏まえていただいて、スケジュール感を持っていただけるかどうかということを再質問で問うてます。もう一度、見解を求めます。
答弁:福祉部長
まず、耐震についての経過でございますが、まず、議員も初問で述べていただいたとおり、ふれあいセンターの在り方について、まず検討していたということがございます。その点を令和3年12月の教育厚生常任委員会で報告させていただき、在り方を検討している状態で、耐震改修と併せてふれあいセンターを児童館として活用するための内部改修工事を含めた工事等をすることは困難であったと考えております。比叡、中、膳所ふれあいセンターについては、児童館として活用するということで今現在に至っているわけでございます。
また、所管が子ども・若者政策課に統一された令和5年度に耐震改修に向けたアスベスト調査にも着手しており、再度同じこととなりますが、今後もこのことは意識しながら計画的に進めていきたいと考えております。
再々再質問
来年度中という、既に大津市が掲げて、市民に対しても周知されている計画の年度を意識されないというふうにも取れるんですが、どうなんでしょうか。改めてお聞かせください。
答弁:福祉部長
繰り返しの答弁となりますが、やはり耐震が例えば未実施であるとか、耐震の診断もできていないという施設も抱えていることですから、それらについて費用対効果等も含め、計画的に耐震性能の確保については取り組んでいきたいと、そのように考えております。
再々再々質問
費用対効果ってどういう意味ですか。
答弁:福祉部長
児童館としての、先ほど申しました、現在の機能を維持していく考えで、例えば耐震のことだけ行うのか、併せて、例えば内部の造作等の工事をするとか、いろいろな観点からも検討する課題はあるかと思っております。