新型コロナウイルスワクチンの接種・予約体制の拡充及び予約支援体制の充実、強化に向けた取り組みについて( R3. 6)
質問
大津市においては健康保険部保健所に新型コロナウイルスワクチン接種対策室が設置をされ、希望される市民が一日も早くワクチンを接種できるよう業務にあたられています。医療関係者の皆様はじめ、日々、昼夜を問わず、尽力くださっている職員の皆さんに心から敬意と感謝を申し上げます。
今期通常会議の提案説明に先立ち、大津市長は、当初、インフルエンザワクチンの接種の実績などを踏まえ、接種を希望される割合を60%と想定し、取組を進めてこられたが、予約の状況などに鑑み、今般、想定接種率を70%に見直したことを公表されました。6月からは、接種回数の上積みを図るとともに、接種を受けていただきやすくするため、大津市医師会との連携、協力のもと、地域の医療機関における個別接種についても、準備の整ったところから順次、実施していただく方針を明らかにされました。
接種機会の拡充に向け、取り組みを進めてこられましたが、これまでの間、多くの市民の皆様から大津市新型コロナウイルスワクチンコールセンターがつながらない、つながりにくいといった主旨のご指摘を度々いただいています。また、ワクチン予約サイトについてもウェブ画面上での操作に不慣れな方への支援体制の充実、強化を求める声が多く寄せられています。希望される市民がより円滑かつ早期にワクチンを接種できるよう、指摘と提言をまじえて下記3点、質問を行います。
1点目、電話による予約受付体制の拡充について。大津市はホームページ上において、大津市新型コロナウイルスワクチンコールセンターで予約できると案内しながらも、予約受付期間は電話が繋がりにくくなることから、インターネット予約サイトの活用を市民に促しています。世代ごとにおける予約開始日直後は特につながりにくく、これまで増設を図ってこられた回線数では対応しきれていないと評価するものです。想定接種率を見直されたこと、また、医療機関における個別接種の予約をコールセンターで受けることになったことを踏まえ、コールセンターにおける電話回線数を大幅に増設すべきと提言するものです。大津市は電話における予約の対応状況をどの様に評価しているのか。今後の対応方針とあわせて見解を求めます。
2点目、集団接種会場の増設に対する大津市の考えについて。この質問の通告を行う6月8日の時点において、大津市においては、皇子が丘公園体育館、瀬田公園体育館、琵琶湖グランドホテル、びわ湖大津プリンスホテルが集団接種会場として開設されており、16日以降は皇子が丘公園体育館に代わって大津市ふれあいプラザが、7月以降はびわ湖大津プリンスホテルに代わってピアザ淡海が集団接種会場となる予定です。ワクチン接種会場については、大津市医師会及び市内6病院(大津赤十字病院、大津赤十字志賀病院、滋賀医科大学医学部附属病院、独立行政法人地域医療機能推進機構滋賀病院、医療法人弘英会琵琶湖大橋病院、地方独立行政法人市立大津市民病院)、大津市薬剤師会等のご理解とご協力のもとで運営がなされています。これまでの間、大津市においてはワクチン接種を円滑に進めるため、新型コロナウイルスワクチン接種対策室職員の増員を図られ、また、各部局からも接種会場に動員されることよって円滑な運営に取り組まれてきました。大津市においても個別接種できる医療機関の公表が進められていますが、南北に細長い大津市の地形と想定接種率の見直しを踏まえ、北部地域に集団接種会場を増設する考えはないのでしょうか。
3点目、ワクチン接種における予約支援体制の充実、強化について。ご家族やご友人、知人や町内会などの支援を受けられ、予約を済まされた方がおられる一方、様々な事情から人的なつながりによる支援を受けられない方もおられます。スマートフォン等の操作に慣れておられない市民が携帯電話取扱店においてシステムによる接種予約への支援を受けられるよう、公民連携を図られている自治体もあるようですが、大津市においても予約支援のあり方について今一度、他都市における取り組みも参考にしながら予約支援体制の充実、強化を図るべきと考えます。
また、大津市においては各学区に市民センターが設置をされており、ワクチン接種に関する様々な相談や予約にあたって支援を求める声が少なからず寄せられていると認識しています。過日、市民からの要望を受け、スマートフォンの操作支援にあたってくださった職員さんから話を伺う機会がありました。システム上の課題や予約に臨まれた市民が何に不安を覚えておられるかなどについて聞かせていただき、こうした情報は新型コロナウイルスワクチン接種対策室を通じて同様に対応くださっている他の市民センターにも共有いただきたいと感じました。それぞれの所属において、市民の不安に寄り添ってくださっていることに敬意を表するとともに予約支援における市民センターの役割をあらためて明確にするべきと考えます。大津市は今後、どういった方針のもと、ワクチン接種における予約支援体制の充実、強化に取り組んでいくつもりなのか。現状の取り組みに対する評価とあわせて見解と求めます。
答弁:健康保険部長
電話による予約受付体制の拡充についてでありますが、電話予約が殺到し、電話が繋がりにくい状況が発生しており、本市においても当初の14回線から、現在、最大23回線まで回線を拡大して対応しておりますが、各年齢区分の予約開始時には電話が繋がりにくい状況が発生しており、市民の皆様にご不便をおかけしていることについてお詫び申し上げます。電話予約につきましては、これまで多い日で10万回を超える着信があるなど、電話回線数を一定数増加させてもその効果には限界があると考えておりますが、引き続き改善に向けて本市として可能な方法を検討してまいります。
集団接種会場の増設に対する大津市の考えについてでありますが、集団接種会場は多くの方を効率的に接種することに意義があり、長期間使用できる会場であることや駐車場の広さ、会場へのアクセス、医療従事者の確保などを考慮する必要がある他、国から求められている感染防止対策を講じるため、会場の広さや被接種者の動線、定期的な換気等も考慮する必要があると考えております。北部地域においてはこれらの要件を満たす会場の確保が難しいことから、市民により身近なところで接種していただけるよう、個別接種を実施する医療機関の拡充を図っているところであります。
ワクチン接種における予約支援体制の充実、強化についてでありますが、予約は原則、電話又はWEBとなっておりますが、各支所窓口においても、ワクチン接種に係る相談に市民がお越しになった際には、窓口業務の一環として相談対応しております。さらに、介護サービス事業所や市民ボランティアにもご協力いただき予約支援を行っているところであります。
支所の役割については、市民にとって最も身近な相談窓口であることから、ワクチン接種に関して市民が不安に感じておられると思われる内容を中心に支所と情報を共有し、市民からの相談に対応して参りたいと考えています。
再質問
まず1点目、電話による予約体制の拡充について。これまで多い日で10万回電話があったと答弁をいただきました。回線を増やしても効果に限界があるといった趣旨でも答弁をいただきました。しかしながら、私はそれでもあえて申し上げますが、増やされるべきだと考えます。増設されるお考えがないのか、それともおありなのか、明快に答弁をいただきたいと思います。
3点目、ワクチン接種における予約支援体制の充実、強化についてです。各市民センターにおいてどういった問合せ、またどういった対応をなさってくださってるのかということについて、新型コロナウイルスワクチン接種対策室を通じて課題認識を共有いただけるといった趣旨で答弁をいただきました。ぜひともその結果を各市民センターと共有をいただき、より市民に寄り添った形で対応いただけることを期待するものですが、この点について改めて答弁求めます。
答弁:健康保険部長
電話回線の増設につきましては、今後予約される年齢層が下がってくるということも踏まえて、他都市でどのような改善方法を取ってるのかということも含めて回線を増設する、増設しない含めて今後改善方法について検討してまいりたいというふうに考えております。
市民センターの対応につきましては、予約支援についてのお問合せとかいろいろございますが、当然その中で困ったような対応とかはきっちりと情報共有しながら、またさらに全ての支所にそういった対応について共有をしてまいりたいというふうに考えております。
再々質問
私に寄せられてる市民の皆様方の御意見の中で、実際予約してみたんだけれども、本当にこれでよかったんだろうか、また改めて再確認したいことがあってもつながらない、大変つながりにくいといったお声もいただいております。繰り返すようですけれども、私の評価ですよ、現状、回線数が見合っていないと評価しております。逆に増やせない理由って何なんでしょうか。
答弁:健康保険部長
電話回線の増設についてですが、コールセンターの面積的なもの、電話回線数を増やせばそれだけまたスペースが要るというところもあるんですけれども、それはまた別の場所にコールセンターを設けるとか、そういった方法もございます。議員おっしゃったように、再度確認する際の電話とかといったことも考えられますので、今後、年齢層が下がってくることによって電話の利用とウェブの利用と当然割合がまた変わってくるとは思いますけれども、一般的な問合せとか予約の確認とかということも想定されますので、そういったことも含めて改善方法を検討してまいりたいというふうに考えております。