大津市消防局における業務管理体制の見直し強化に向けた取り組みについて( R3. 6)
質問
令和3年4月、消防局内において、過去の利用者を含む大津市緊急通報システムの利用者及びこれに付随する協力員など12,947人分のデータが保存された管理用USBメモリーが紛失するという事案が発生しました。管理用USBメモリーは暗号化されており、内容が外部に流出する可能性は低いとの報告を受けましたが、市民の個人情報が保存されるUSBメモリーが今もって発見されていないことを大変重く受け止めています。再発防止対策として、個人情報を取り扱う際には、全職員がその重要性を認識し、今一度管理体制について見直しを図るとされていますが、その実現にあたっては、大津市消防局をあげて取り組んでいただきたいと考えます。
大津市消防局においては、平成25年に「消防五訓」を制定されて以降、度重なる不祥事を受けて令和元年9月に「不祥事防止対策」を策定されました。同対策のまとめにも記されているように、不祥事防止対策については、形骸化させることなく、粘り強く推進されなければなりません。大津市消防局は市民の個人情報が保存されていた管理用USBメモリーの紛失をどのように受け止め、業務管理体制の見直し強化に取り組んでいくつもりなのか。不祥事の再発防止に向けた決意とあわせて見解を求めます。
答弁:消防局長
管理用USBメモリーの紛失をどのように受け止めているのかについてですが、まず始めに、大切な個人情報の管理が十分に行き届かず、多くの関係者の方々に多大なご心配とご迷惑をおかけする事態となり深くお詫び申し上げます。今回の管理用USBメモリーを紛失しました要因は、通信指令課内において、個人情報等が含まれた当該USBメモリーを取扱っているとの認識が甘かったことに加えまして、その取扱いについて職員に対する指導が十分ではなかったことが大きな要因であり、結果として、保管時や使用時の管理体制に不備が生じることとなり、重く受け止めております。
次に、業務管理体制の見直し強化と不祥事の再発防止についてでありますが、今回の事案を受け、消防局不祥事等防止対策に掲げるコンプライアンスチェックシートを改正し、個人情報及び電磁的記録媒体の管理について所属ごとに毎朝、職員に対し指導し、確認する体制を整備し、業務管理体制の強化に努めております。消防局といたしましては、改めて、今回の事態を踏まえ、不祥事等防止対策の徹底はもちろんのこと、職員一人ひとりが職責を重く受け止め、市民から信頼される倫理観の高い組織体制を構築してまいります。