大津市スポーツ推進計画の実現に向けた取り組みについて( H29. 11)

質問

 1点目、皇子が丘プールの施設充実に向けた取り組みについて。

 スポーツを楽しむ環境の充実は、大津市スポーツ推進計画における基本方針とされています。大津市は国民体育大会の水泳競技を誘致し、国や滋賀県から補助金の交付を受けることで、皇子が丘プールの再整備を図ることを目指しましたが、支援市に選定されなかったことを受け、方針の見直しを迫られることになりました。財政負担の軽減を図りながら施設充実を図る機会が得られなくなったことを重く受け止めるものですが、PFI手法の導入を前提に検討してきたことを踏まえ、大津市は今後どういった方針のもとで施設の更新整備に取り組んでいく考えなのか。プール棟及び管理棟3棟のうち、2棟の耐震化が図られていないことを踏まえ、見解を求めます。

 

 2点目、スポーツ施設の利用に伴う予約方法の見直しについて。現在、大津市においては希望する日時に公園スポーツ施設を利用しようとする場合、月に1度開催される抽選会に参加をしなければなりません。例えば皇子が丘体育館にて朝の9時から開始されるテニスコートの抽選会には、駐車場に車が止めきれないほど多くの市民が来場されますが、育児や介護、仕事などに及ぼす影響を鑑みると、番号が書かれた通称お箸と言われる棒を順番に引いていかなければならない方法は時代錯誤と言わざるを得ません。

 現在、大津市においては公共施設予約管理システム、すみれネットが開設されていますが、利用できる施設は限られており、システムそのものにも改善の余地があると評価するものです。

 大津市スポーツ推進計画においては、生涯スポーツの推進が掲げられていますが、課題とされている忙しい働き盛り、子育て世代の市民も気軽に運動・スポーツができるようにするためにも、スポーツ施設の利用に伴う予約方法の見直しを求めるものです。大津市は今後どういった方針のもとで、スマートフォンなどからでも利用できる予約システムの構築に取り組んでいくお考えなのか伺います。

 

 3点目、社会体育施設におけるトイレの洋式化について。平成29年2月通常会議において、社会体育施設のうち、市民運動広場においては、トイレの洋式化がほとんど図られていないと指摘いたしました。足腰への負担が大きい和式トイレしか整備されていないことが要因となって、誰もが安心してスポーツを楽しめないことはあってはならないことであり、大津市スポーツ推進計画が目標像に掲げる「スポーツをともに創り楽しむまち大津」の実現にも影響を及ぼすものと危惧するものです。

 大津市からは、生涯スポーツの普及振興のためには、トイレの洋式化は必要であり、今後も施設の利用状況を踏まえ、順次洋式化を進めていき、利用者が安心してスポーツを楽しんでいただけるよう努めていくとの見解が示されましたが、現時点における取り組み状況と今後の整備方針について改めて答弁を求めます。

答弁:未来まちづくり部長

 1点目の皇子が丘プールの施設充実に向けた取り組みについてでありますが、今後見直しを予定している公園施設長寿命化計画の中で、当該施設の今後のあり方を検討してまいります。

 2点目のスポーツ施設の利用に伴う予約方法の見直しについてでありますが、一部の公園・スポーツ施設を除き、利用申請が重複する場合は、平日に申込者立ち会いのもと、抽選会を開き、施設の使用者を決定しております。このことから、現在の予約方法では勤労者の方々は抽選会への参加が困難であるため、多くの利用者からはインターネットなどを活用した予約方法の導入を希望する意見をいただいております。このため、関係部署と連携を図りながら、公園・スポーツ施設をはじめ、さまざまなスポーツ施設の利用申し込みが本市のホームページなどからできるよう、利便性の高い予約システムの構築に向けた取り組みを進めてまいります。

答弁:市民部長

 大津市スポーツ推進計画の実現に向けた取り組みについてのうち、3点目の社会体育施設におけるトイレの洋式化についてでありますが、平成28年度に和邇市民体育館のトイレを男女1基ずつ洋式化をしております。今年度は比叡平市民運動広場のトイレの女子1基の洋式化を行います。来年度以降も施設の利用状況などを踏まえ、トイレの洋式化を進めていき、利用者が安心してスポーツを楽しんでいただけるよう努めてまいりたいと考えております。

再質問

 皇子が丘プールの施設充実に向けた取り組みについてです。公園施設の長寿命化計画を策定されるにあたり、検討していくといったような答弁でした。適切に維持更新を行っていくというような程度のことを、その計画で明確にしていただいても、そんなことは当たり前のことです。

財源確保の目途もつけていただきながら方針を示していただかないと、結局は先送りすることになってしまうのではないかと危惧をするものです。長寿命化計画でどういった方針を明確にされるのか、もう少し具体的に答弁を求めます。

未来まちづくり部長

 皇子が丘プールの長寿命化計画の見直しとあわせて具体的な方針、どのように検討するかについてでありますが、これにつきましては先の6月通常会議で谷議員から皇子が丘公園の大型遊具の御質問がありました。その際にも、皇子が丘公園全体の施設整備のあり方については、今現在策定中の緑の基本計画の中でそのあり方を示し、その後に都市公園と児童遊園地の現状把握を行い、その後に施設の配置適正化の検討、さらには見直しの計画を進めさせていただくということで答弁させていただいた次第です。そのことから、今回御質問の皇子が丘プールにつきましても、今言いました現状把握、それと配置適正化の検討、それと長寿命化計画の見直しということで、段階的に検討を進めていきますので、その中で皇子が丘プールについては検討をしてまいりたいと考えております。

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