大津びわこ競輪場跡地の利活用に伴う周辺道路の整備について( H30. 6)
質問
大津びわこ競輪場跡地においては、残存施設の解体工事が貸付を受ける民間事業者によって進められていますが、大津市との基本協定書において、平成30年11月から建設に着手することが定められているものの、今もって土地利用計画は確定しておらず、渋滞対策の方針についても明らかにされていません。開発許可申請に向けて関係各課との事前協議が行われている最中であり、渋滞対策についても、大規模小売店舗立地法に基づく協議や滋賀県公安委員会との協議を経て決定するものと認識をしていますが、年間来場者数が400万人と想定される施設であり、私のもとには、周辺住民から生活環境に及ぼす影響を懸念する声が多く寄せられています。大津市は現時点において、事業者が検討している渋滞対策をどのように把握し、評価しているのか。周辺道路の整備について、事業者に求めている取り組みについても答弁を求めます。
次に、都市計画道路3.4.9号馬場皇子が丘線(皇子が丘工区)の整備に向けた取り組みについて質問します。大津びわこ競輪場跡地に民間商業施設が整備された場合、都市計画道路3.4.9号馬場皇子が丘線から主要地方道下鴨・大津線に向かう車両の増加が見込まれます。
当該都市計画道路については、大津市都市計画マスタープランにおいて着実に整備を進める方針が示されていますが、先行して実施されている北国町工区の事業認可期限は平成32年度までであり、完了に向けて必要となる予算については、計画的に措置していく必要があります。皇子が丘工区の周辺には、土地開発公社によって先行取得された事業用地の残地が複数存在します。現在は公社解散に伴って大津市の名義となっていますが、長年に渡って塩漬けされたことによって簿価は膨らみ、本来、民有地であれば、利活用が図られ、相当額の税収が見込まれることを踏まえると、機会損失ともいえる現在の状況は早期に解消されるべきと考えます。
大津市は今後、どういった方針のもとで都市計画道路3.4.9号馬場皇子が丘線(皇子が丘工区)の整備に取り組んでいく考えなのか、見解を求めます。
答弁:産業観光部長
渋滞対策についてのうち、事業者が検討している渋滞対策をどのように把握し、評価しているのかについてでありますが、現在、開発事業に伴う事前協議において、事業者より交通検討資料が提出され、庁内関係各課が詳細の確認をしているところであります。
また、去る5月16日には、滋賀県土地利用に関する指導要綱第5条第1項による届出に基づき、滋賀県や警察、大津市の関係者が一同に会し、事業者より交通対策について説明を受けております。事業者から提出された交通検討資料には、施設規模等を踏まえ、広域的な来店車両等を想定し、ピーク時における交差点流入交通量等の推計が具体的数値をもって分析されており、一定の評価をしております。
次に、事業者に求めている取り組みについてでありますが、渋滞対策の考え方を基に、地元からの要望事項も踏まえ、周辺道路の整備や案内板の設置などについて協議を行ってまいりました。
これらを踏まえて、順次、地元の皆様への説明を行ってまいりたいと考えております。
今後は、現在行っている開発事業に関する事前協議に加え、大規模小売店舗立地法や公安委員会との協議をすすめてまいります。
答弁:都市計画部長
2点目の大津市は今後、どういった方針のもとで都市計画道路3・4・9号馬場皇子が丘線(皇子が丘工区)の整備に取り組んでいく考えなのかについてでありますが、都市計画道路3・4・9号馬場皇子が丘線のうちJR大津駅周辺及びJR大津京駅周辺を結ぶ間を幹線道路として整備を進めています。当該整備区間のうち未施工区間が北国町工区と皇子が丘工区であり、現在、事業中の北国町工区の用地買収が約1割残っていることから、残りの地権者様についても引き続き交渉を進め、状況が整い次第、工事に着手する予定であります。議員お述べの皇子が丘工区につきましては、北国町工区の完了後、周辺の土地利用や交通状況を見極めたうえ、判断して参ります。
再問
皇子が丘工区ですが、民間の事業に伴って部分的に歩道も設置され、交差点付近においては、大津市が財源をもって整備されている範囲もあると認識していますが、都市計画決定されてから随分と時間が経っています。私は周辺で暮らしているので実感していますが、子どもの頃から変わっていない範囲が非常に多いと認識しています。
改めてうかがいます。先ほど質問でも申し上げましたが、まずもって、北国町工区の事業認可期限が平成32年度までです。少なくとも事業の認可を受けている期限内にしっかりと北国町工区、終わっていただいて、その先、皇子が丘工区に取り組まれることを考えると、必要な予算や折衝というのはこの期間に完結、完遂いただく必要があります。そのことについての考え、予算措置に向けた考えについて、あらためて見解を求めます。そうでなければ、都市計画マスタープランにおいて明確にされていても、実現されないまま、取り組み期間が終わってしまうと心配するが、いかがか。
答弁:未来まちづくり部長
北国町工区について、32年度までにどのような方針のもとでこの事業を完成させるかについてですが、先ほど答弁しました残り約1割の地権者がおられます。いま、鋭意、地権者にご協力を頂けるよう、最大限の努力をしています。その後に交渉が整いましたら、この区間、電線地中化の共同溝、占有者との協議を控えており、あくまで地権者の合意があっての工事施工であることから、最大限の努力をして、次の工事へと進めてまいります