協働によるベンチの設置について( H20. 9)
質 問 |
全国10番目の古都として政令指定されてから5年目を迎えようとしているが、無許可で設置された広告つきベンチが古都の風情を損ねている。特に京阪石山寺駅前の状況はひどく、大津市の対応により一定の改善は図られたものの、根本的な解決には至っていない。先の6月議会での答弁を踏まえ、ベンチ除却後を踏まえた対応策について質問する。
大阪狭山市では、バス停や道路の休息スポットに1基7万円で寄附された「ひとやすみベンチ」を設置されている。税控除もあり、1年と少しで約90基ものベンチが市民及び事業者から寄附された。設置状況を確認してきたが、アンカーボルトで地面に固定されており、動く心配はなさそうで、背もたれ部分についても、寄贈者の名前と「ひとやすみベンチ」の文字が記された小さなプレートだけが張られ、地域福祉の向上だけでなく、景観の向上にもつながっていると感じた。
中核市への移行に伴い、本市においても無許可で設置されたベンチの撤去指導、除却を推進されることになるが、利用状況に応じて協働によるベンチの設置を検討されてはいかがか。「結の湖都・大津」の実現に寄与するものと考え、見解を問う。
答弁:建設部長 |
バス停に無許可で設置をされているベンチのその後の状況ですが、通行障害や老朽化による危険性を排除するために、まず西大津から膳所までの市街地において一部撤去に着手をし、この地域にあった無許可のベンチ6基のうち3基を8月上旬に撤去した。また、それ以外の地域にある約150基の無許可ベンチのうち、所有者のわかる85基について現在も指導を行っており、順次所有者の不明であるベンチも含め、撤去をしていく予定である。
無許可ベンチ撤去後において、バス停や道路の休憩スポット等にも寄附によるベンチを設置することについてですが、提案をいただいているが、同事業はベンチの撤去等の道路用地の管理のみではなく、都市景観や、あるいは市民の利便性からも検討すべき側面があると考えている。したがって、今後、庁内における適切な担当部署やその事業の実施方法について、内部協議を進めていきたいと考えている。なお、バス停については、バス事業者の営業活動にも関わる内容であり、当然ながら同事業者も含めて今後の対応を検討していく。