公園と一体となった庁舎整備のあり方について( R6. 12)
質問
令和6年11月25日、外部有識者が委員を務められる大津市庁舎整備基本計画策定懇話会が開催されました。当日、配布されたゾーニング案と平面レイアウト案に基づき、以下、質問を行います。
同懇話会においては、多目的広場(以下、四面グラウンド)に面して庁舎デッキを設けることにより、皇子山総合運動公園との一体性を実現する案が示されましたが、私自身はそれを感じることができませんでした。現在、陸上競技場で大会が行われる際、出場される多くの選手が国体記念広場や四面グラウンド周辺の園路でウォーミングアップをされ、出場校毎に分かれて待機されている様子を拝見することがあります。
また、先日、陸上競技場で開催された大津市主催の公共施設バリアフリーチェックに滋賀県建築士会の会員として参加しましたが、競技場側の石板が敷設されているエリアにおいては、駐車スペースとしての利用が常態化しており、受付に向かう入り口付近においては、「身障者用スペース」と表記された案内が設置されていました。樹木の根上りによって、大きな段差が生じている箇所が確認されるなど、誰もが安全に利用できる駐車区画のあり方について、さらなる検討と対策が必要な状態にあります。大津市は新庁舎の整備が公園施設である陸上競技場に及ぼす影響をどの様に評価され、ゾーニングや平面レイアウトを検討されたのでしょうか。
また、皇子山総合運動公園の北側には、滋賀県立スポーツ会館が設置されていますが、令和7年度末をもって、県立施設としては廃止する方向で検討が進められています。これまでの間、滋賀県は大津市から公園施設として設置管理許可を受けて同施設を設置してきましたが、将来的には撤去される可能性が高いと考えます。市民ワークショップにおいては、新庁舎が設置されることになる皇子山総合運動公園はもとより、皇子が丘公園と一体となった整備を希望される意見が寄せられています。皇子が丘公園やJR・京阪大津京駅に近接する当該エリアを効果的に活用することによって、庁舎整備をきっかけとした新たな賑わいづくりはもとより、両公園の魅力を相乗的に高めることが可能になると考えます。
市民ワークショップで出された意見の実現を図るためにも、野球場に面する滋賀県立スポーツ会館が設置されているエリアを新庁舎と皇子が丘公園、JR・京阪大津京駅をつなぐ広場や歩行空間として活用し、皇子山総合運動公園の一体性を高めるゾーニングと動線計画をあらためて検討することについて、見解を求めます。
答弁:総務部長
1点目のゾーニングや平面レイアウトの検討についてでありますが、公園の一体性の確保を考慮し、代替公園として、陸上競技場南側に隣接する別所合同宿舎用地を取得するべく国と協議を進めているところであります。当該土地を有効に活用することで、陸上競技場の利便性を高めるだけでなく、皇子山総合運動公園の魅力向上に繋げていきたいと考えております。
2点目の滋賀県立スポーツ会館エリアの利活用についてでありますが、公園周辺との連携を意識したゾーニングや動線についても検討することとしております。