リサイクルプラザとリユースセンターについて( H20. 12)

質 問

 大津市総合計画第1期実行計画において、(仮称)リユースセンターの設置検討は結の環境プロジェクトの中に位置づけられ、市長選挙におけるマニフェストにも記されている。市民一人ひとりが率先して行動する循環社会を実現する上で有用な施設になると期待するが、リサイクルプラザの現状をどのように評価し、センターの設置に活かしていくつもりなのか、平成20年度事務事業評価に基づき質問する。 事業評価シートによると、活動指標を開催日数とし、成果指標を利用人数としているが、そもそも事業目的である「リサイクルの推進」を評価する指標となり得ているのか。リサイクル教室等の開催実績を踏まえ、見解を問う。

 また、今後の方向性として、リサイクルを啓発する施設としての機能を整備していくとしているが、リサイクル展示室の奥にあるトレーニングルームの存在をどのように理解すればよいのか。抜本的に施設管理のあり方を見直す必要があると考え、見解を問う。

答弁:環境部長

 伊香立に所在するリサイクルプラザについては、廃棄物の減量化とリサイクルに対する市民意識の高揚を図るとともに、地域コミュニティの活性化を図るための施設として、地元からの要望を受け、平成5年度に開設した。このリサイクルプラザを用いた定期的なリサイクル事業としては、年1回、2月頃に伊香立公民館での環境学習行事及び伊香立香の里史料館での記念イベントを組み合わせましたリサイクル教室を開催している。トレーニングルームについては、地元からの健康づくりの施設整備の要望にも応えるため、トレーニング器具を設置した。今後については、リサイクルを啓発する事業は継続したいと考えているものの、リユースセンターとしての活用は施設の構造、規模などから困難であると考えている。したがって、施設のあり方については、現在地域のコミュニティ活動の拠点として定着していることからも、今後十分検討していきたいと考えている。

再問

 今伺ったところ、年に1回ですか。環境学習を実施され、現在においては主に地域のコミュニティを図る目的で施設が使われているとのことだが、この施設は「リサイクル」という名前を冠しており、今のような答弁では、リサイクルに対する本市の姿勢が問われてくると思う。事前調査の結果によると、5台のトレーニングマシンが設置されており、平成3年に1台、5年に4台、ともに年度末に購入され、今日に至ってきた経緯がある。委員長報告にも含めていただいたが、「特に利用実態が類似する施設の管理については、行政機構のあり方そのものに直結する問題であり、設置目的に則した運営を求めるものである」と決算特別委員会で討論したが、所管をかえられるのが本来の姿かと考え、あらためて見解を問う。

答弁:環境部長

 伊香立リサイクルプラザは、リサイクルに対する啓発という役割と、地域の様々なコミュニティを育成する、あるいは交流の場にする、そういった機能もあわせ持った施設として整備され、どちらかと言うと現在では、地域のコミュニティ育成ということに重点が置かれた利用形態となっている。

 ご質問、もっともな点であるが、そのような経過、あるいは北部クリーンセンターとの関連、その地域の強い要望からつくった施設であり、今後は、多面的なこれまでの経過等を踏まえ、そのあり方について本格的に検討したいと考えている。

再々問

 隣接する香りの里資料館に伺い、生涯学習に寄与している施設だと感じた。利用実態に即した形で考えていくのであれば、「リサイクル」という観点での役割は一定終えたことを環境部として認めているわけであり、所管を変え、公民館機能や生涯学習の場としての充実を図るのが本来のあり方ではないのか。 再度見解を問う。

答弁:環境部長

 確かに香の里資料館、リサイクルプラザ用地の一部を使って地元のほうでおつくりいただいた。遠方から来られるお客さん、あるいは学習に来られる方々もおられ、両方が有機的に利用されればありがたいと考えているが、地元の利用に重点の比重が移ってきており、今後の管理形態、あるいは中の設備そのものについて再度検討し、方向性を十分考えていきたい。

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