コロナ禍におけるICTを活用した自宅での学習のあり方について( R3. 9)
質問
教育長は2学期の開始にあたり、児童・生徒のみならず、保護者に向けてもメッセージを発出されています。今日における新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、子どもたちの学びを保障し継続することが大切との考えを述べておられますが、今後の感染拡大状況によっては、午前中授業のさらなる継続も想定されるところです。児童生徒は午後から自宅で学習に取り組むことになりますが、タブレット端末を活用した学習のあり方について、大津市教育委員会はどの様な方針を各校に示されているのでしょうか。現状における課題認識とあわせて答弁を求めます。
また、感染拡大に伴って、クラス単位での臨時休業が増加する可能性があります。隣接する草津市においては臨時休校等により、一定の期間、児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合については、教材等を活用した学習とともに、同時双方向型のオンライン授業や授業動画等のオンデマンド配信、ウェブサイトを活用した指導等を実施する方針を教育委員会事務局のホームページで明らかにされています。全市的な対応を教育委員会として詳細に明らかにされていることは、保護者はもとより、児童生徒の安心にもつながると考えます。大津市教育委員会においても、クラス単位での臨時休業を想定した対応をより具体的に示されるべきと考えますが、現在の取り組み状況に対する評価とあわせ、本市の見解を求めます。
答弁:教育長
1項目めのタブレット端末の活用についてでありますが、情報化社会が一層進展するなか、これからの学校教育において、タブレット端末は授業での日常的な活用のほか、臨時休業等における家庭での利用等、学習を保障するという観点から、大変重要なツールであると考えております。今年4月から、タブレット端末の活用が本格的に開始され、様々な場面で活用されるようになってまいりましたが、教員のICT活用指導力や学校間の活用頻度に差も見られます。これらの課題に対して、教員研修の充実や機器のトラブル時に適切な支援を行い、これまでの教育で培ってきた教育実践を大切にしながら、本市のICT教育を一層推進していきたいと考えております。
次に2項目めの、クラス単位での臨時休業を想定した対応についてでありますが、現在、市内小・中学校においては、臨時休業をはじめ、感染及び濃厚接触による出席停止や感染不安などにより、登校できない児童生徒もおり、学習保障の観点から、オンラインによる学習を充実させる必要があると考えております。このことから9月10日までにすべての学校で、タブレット端末の家庭への持ち帰りを実施し、家庭の通信環境におけるインターネット接続等の確認を行っているところです。今後は、教科書やプリントの活用に加え、オンライン教材や、ウェブ会議システムを活用した双方向型学習等を行うことで、子どもの学びを保障していきたいと考えており、このことについて、学校に通知すると共に教育委員会のホームページに掲載してまいります。