競輪事業廃止に必要となる財源の確保について( H22. 2)

質 問

 大津市は、自転車競技法第1条第1項の規定により、地方財政の健全化を図ることを目的として自転車競走を行っており、事務事業評価においても収益金を確保し、大津市一般会計への繰り出しを行うことがその成果とされているが、平成22年度予算において競輪事業収入は前年度と比較して約6.5%減の185億9,470万2,000円と見込まれており、繰上げ充用額の減少は見込めないと考える。大津市は、第61回高松宮記念杯競輪が事業存続の分岐点になるとの可能性を示唆されているが、好条件と言われた第60回においても123億円であったことを踏まえると、売上目標金額133億円の達成は不可能であると考える。事業の廃止に必要となる財源の確保に向けた具体的な検討をすぐにでも始められるべきと考えるが、本市の見解を問う。

答弁:産業観光部長

 代表質問における答弁のとおり、次回の高松宮記念杯競輪の結果は大きな判断の一つになるものと考えている。いずれにしても、競輪事業を取り巻く環境は引き続き厳しい状況にあるが、次回の高松宮記念杯競輪の売上目標133億円の達成に向けて、全国の競輪場の協力を得て場外車券売り場の拡大に努めるとともに、PRの拡充、新規ファン獲得に向けた事業の推進やキャンペーンの強化等により、車券売り上げの増加に努めていきたいと考える。

再問

 直近では、2月19日から21日にかけて開催された東西王座戦です。GⅡレースで開催日程も違い、一概に高松宮記念杯競輪との比較は難しいが、売上金額は前年度と比べて大幅に落ち込んでいる。また、今日現在も松戸競輪場において日本選手権が開催されている。詳しいデータについては、まだ開催期間中であり入手することはできていないが、今のこの現状を踏まえても、売上金額の133億円の達成は無理だと思う。売上目標の達成に向け、全国の協力を仰いでいくと答弁するしかないのかもしれないが、市民の立場に立てば、これ以上、繰上げ充用額を増やすことはできない。

 具体的に事業廃止の検討を始め、迅速に機を逃すことなく対応すべき検討はするべきと考えるが、再度見解を問う。

答弁:産業観光部長

 質問の趣旨は、もう十分に理解できる。しかし、今は次回の高松宮記念杯競輪の売り上げ目標に到達するように頑張って努力する、これに尽きると考える。したがって、今から事業廃止にむけた準備をすべきではないかということについては、現時点ではまだ早いのではないかと考える。

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