庁舎整備基本構想策定に向けた取り組みについて( R3. 9)

質問

令和3年6月通常会議において、庁舎整備基本構想の策定に当たって市民意見を聴取しない理由と同基本計画の策定着手までに行うべき取り組みに関して指摘提言を行いましたが、執行部からの答弁内容を踏まえ、以下、あらためて2点、質問を行います。
 
1点目、外部有識者による懇話会について。
 
今期通常会議に提出をされた大津市一般会計補正予算案に庁舎整備検討事業費として、庁舎整備基本構想策定に係る外部有識者による懇話会の運営経費が計上されました。当該懇話会は建築、設備、都市計画、防災、環境、ITの活用を通じて、ビジネスモデルや組織を変革すること意味する「デジタル・トランスフォーメーション」の専門家など7名によって組織され、計3回の開催が予定されています。今年の8月には庁内組織である庁舎整備推進本部会議が開催をされていますが、懇話会を設置するまでに庁舎整備候補地は決定しているものと理解してよいのでしょうか。また、懇話会の委員には実務に即した相当な専門性が求められます。大津市による人選はどのような形で行われることになるのか。開催回数を計3回と見込まれた根拠とあわせて見解を求めます。
 
2点目、市民意見聴取のあり方について。
 
大津市庁舎整備基本構想策定支援業務の仕様書には、事業の推進に当たっては非常に膨大な事業費を要するため、市民の意見をしっかり聞いて整備方針等に反映していき、市民に理解をいただける庁舎整備事業となることが不可欠と記されています。令和3年6月通常会議、私は、いつの時点で市民意見を聴取する方針なのか、大津市に見解を求めましたが、明快な答弁をえることができませんでした。あらためて申し上げるまでもなく、市民理解を得ながら検討を進めていくことは、基本構想、基本計画、基本設計、実施設計と庁舎整備に向けた業務を進めていくにあたり、何より重要となります。基本構想の策定期間である今年度中に市民を対象としたアンケートの実施、パブリックコメントの実施等は予定されていないと認識していますが、大津市はどの時点で市民意見を聴取する方針なのか。基本構想の策定にあたって、市民意見を聴取されない理由とあわせて見解を求めます。
 

答弁:総務部長

1項目めの外部有識者による懇話会についてのうち、1点目の懇話会を設置するまでに庁舎整備候補地は決定しているのかについてでありますが、懇話会の設置は10月を予定しているところであり、その段階では実現可能性の評価に関わらず複数の候補地の想定の提示を目指す考えであります。
 
2点目の懇話会の委員の人選はどのような形で行われるか、開催回数を3回と見込んだ根拠についてでありますが、委員については本市の各種審議会等や他市での同様の委員の実績を有する方々の中から選んでいきたいと考えております。また、開催回数につきましては、策定作業の進捗を勘案し、今年度において概ね2ヶ月ごとの開催を考えていることから3回としたものです。
 
2項目めの市民意見聴取のあり方についてでありますが、前回の議会でもご答弁させていただいたとおり、基本計画に至るまでに市民の皆様のご意見を聴取することは必要であると認識していることから、現在の基本構想策定支援業務に市民アンケート業務を追加し、基本構想の案に対して市民のご意見を聴取し、構想案に反映した上で基本構想として取りまとめたいと考えております。
 

再質問

まず、外部有識者による懇話会について。複数の候補地の想定、意図されているところが理解しきれませんので、もう少し詳しくお聞かせをください。次に開催回数について。3回で十分なのかと懸念をいたします。様々な諸課題がある中で本当にこの3回という回数、また、せっかく設置をいただく懇話会でありますので、基本構想の策定期間内だけで設置いただくのが、基本計画また基本設計に向けて、望ましものなのか。改めて伺いますが、基本構想策定期間内における計3回、この回数をもって懇話会の役割をしっかり果たしていただけるものかどうかについて、改めて見解を求めます。
 
最後、市民意見聴取のあり方について。構想案に対して市民意見を聴取いただき、その結果を踏まえて最初の案、すなわち「基本構想」としていただけるとの答弁であったと理解いたしました。市民意見を聴取される時点においては、複数の候補地があるとの答弁であったと思うのですが、目指されているところは、基本構想の策定期間内において、大津市が望ましいとする候補地を絞り込みされる考えでおられるのか。今後のスケジュールとあわせて、改めて見解を求めます。
 

答弁:総務部長

まず1点目、複数の候補地の想定ということで、先ほど答弁申し上げました通り、実現可能性の評価にかかわらず、想定される複数の候補地、これを提示して、懇話会の場で議論をいただきたい、このように考えております。それから、懇話会の回数、今後の会議運営の進捗にもよろうかと思います。特に今回、先ほどご答弁申し上げました通り、アンケートを追加するということにさせていただいた、そういったことで検討期間も少し延びるということでありますので、その中で回数のことについては、進捗に応じて対応していきたいというふうに思います。
 
構想の期間内のみで終わるのかというご質問、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関しましては日進月歩であり、委員すべてを包括するというわけではなく、分野を選定する中で、基本計画においても委員さんを活用させていただくということは、可能性としてあるというふうに考えております。
 
それから、最後候補地の絞り込みについてであります。基本構想を策定してその次に基本計画に移っていきたいと思いますが、基本計画の段階で複数の候補地を検討することは計画を複数案持ってしまうことになります。非常に時間もかかってしまいますので、その段階では、できれば1候補地に絞っていきたいと考えております。それがただ、基本構想の中で、アンケートする前なのか、或いはアンケートをしたあと、そこで絞り込むのか、それについては今後の庁舎整備推進本部会議、或いは外部有識者の意見、またアンケートの内容をどうするかによっても決まってくると思いますので、それに応じて検討していきたいと考えております。
 

再々質問

市民アンケートを行っていただくには予算が必要となります。議会に対して、また市民に対して、どの様な形で理解を求められていかれるつもりなのか、また、必要な説明を行っていただけるのか、答弁を求めます。
 

答弁:総務部長

アンケートに関する予算、これはアンケート内容であったりサンプル数であったり、或いはどのような分析をするかによって、規模が決まってくるかと思います。その段階でまた現計の予算内での対応も含め、今の契約の変更で対応していきたいとも思いますが、いずれにしましても、議会には改めて説明をさせていただきたい、このように考えております。

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