山中比叡平地域を運行するバス路線の存続と住民ニーズに見合ったダイヤ改正の実現に向けた取り組みについて( R5. 12)
質問
令和5年11月23日、山中比叡平学区まちづくり協議会の主催にて、京阪バスを利用して宇佐山城跡をハイキングする事業が開催されました。バス利用者を増加させることを目的に実施された事業であり、バス路線の存続とダイヤ改正による増便を願われる多くの地域住民が多世代に渡って参加をされました。山中比叡平学区まちづくり協議会においては、これまでから同趣旨の事業に取り組まれており、今後も開催していかれるとうかがっています。地域住民による主体的な取り組みが、安心して住み続けられるまちの実現につながることを願い、以下2点、質問を行います。
1点目、児童生徒の学校生活や地域住民に寄り添った運行計画の実現に向けた今後の見通しと必要となる取り組みについて。山中比叡平地域を運行する京阪バス大津比叡平線、京都比叡平線において、路線の再編成、ダイヤの改正が行われてから1年近くが経過をしました。大津市教育委員会においては、皇子山中学校の生徒の学校生活に支障が出ないよう、学校の行事等に対応した臨時バスの増便を手配されており、運行する日時については、地域住民との間で共有がなされています。一般利用者の乗車も可能であり、日常生活を支える取り組みとして評価するものですが、多くの地域住民が多世代に渡り、さらなる増便の実現を切に願っておられます。
令和5年2月、交通事業者に対して、児童生徒の学校生活や地域住民に寄り添った運行計画とするための協議の場を設定いただくよう、大津市と教育委員会の連名で要望書が提出されており、増便を含むダイヤ改正については、山中比叡平学区公共交通対策協議会において、地域住民、交通事業者、大津市の三者によって対応が検討されています。児童生徒の学校生活や地域住民に寄り添った運行計画の実現に向けた今後の見通しと必要となる取り組みについて、見解を求めます。
2点目、京都比叡平線における新たな補助制度の構築に向けた取り組みについて。大津市は国の地域幹線系統補助及び関係自治体の協調補助を新たに確保するため、昨年度から滋賀運輸支局、滋賀県と継続的に協議を重ねるとともに、京都運輸支局や京都府及び京都市とも連携を図られ、運行支援の実現に向けて協議を重ねてこられました。令和5年2月通常会議における答弁において、負担割合について協議をされていること、また、交通事業者から令和6年度における補助を要望されていることを踏まえ、予算要求の時期までには間に合うよう、対応していく方針が示されています。令和5年6月通常会議においても見解を求めましたが、予算要求の時期を迎えていることを踏まえ、京都比叡平線における新たな補助制度の構築に向けた今後の見通しについて、あらためて見解を求めます。
答弁:建設部長
1点目の、今後の見通しと必要となる取組についてでありますが、山中比叡平学区公共交通対策協議会において、地域からは、増便を含むダイヤ改正の要望があり、地域住民・交通事業者・行政の三者が協働し、対応を協議しているところであり、交通事業者からは、ダイヤ編成の仕組みなどについて、説明が行われたところです。引き続き、同協議会を通じて、地域住民の要望をもとに協議してまいります。
2点目の、京都比叡平線における新たな補助制度の構築に向けた今後の見通しについてでありますが、昨年度から国の地域間幹線系統補助及び関係自治体の協調補助を新たに確保するために、国、滋賀県、京都市及び京都府に働きかけ、調整を進めてきております。今年6月には、滋賀県及び京都府の協議会から国に対して、当該路線の国庫補助の確保に向けた生活交通確保維持改善計画が申請され、9月に同計画が認定されたと伺っております。引き続き、関係自治体と運行継続に向けた協調支援について協議してまいります。
答弁:教育長
1点目の、児童生徒の学校生活や地域住民に寄り添った運行計画の実現に向けた今後の見通しと取り組みについてでありますが、教育委員会といたしましては、昨年12月のダイヤ改正を受け、皇子山中学校の学校行事等に対応した臨時バスの増便を手配しており、その運行日時については、山中比叡平学区まちづくり協議会と情報を共有し、地域の方にもお伝えしているところです。今後も、生徒の学校生活に支障が出ないよう、適切な通学手段の確保に努めてまいります。
再質問
1点目の、児童生徒の学校生活や地域住民に寄り添った運行計画の実現に向けた今後の見通しと必要となる取り組みについてです。これからも地域住民の要望に基づき、協議をしていくという姿勢をあらためてお示しいただきました。今後の見通しと必要となる取り組みについてということで、答弁を求めさせていただいております。今後も地域住民、交通事業者、大津市等の3者で対応検討いただけるということではあるのですが、さらに取り組む必要があることがございましたら、あらためて答弁求めたいと思います。
答弁:建設部長
当該協議会につきましては、地元の方からも定期的に、できれば3、4ヶ月の間隔でもって、開催をというふうにお話をいただいているところでございます。前回が7月ということでございまして、それからもう3、4ヶ月以上経っておりますので、近々、最後の協議の場を持つということで今、お話を進めているところでございます。
再々質問
今のご答弁は今後、こうした協議の回数をもっと頻繁に持っていくとの趣旨でよろしかったでしょうか。
答弁:建設部長
協議会等につきまして地域の方から、例えばダイヤの問題とか、そういうものが、当協議会の場においてご意見として出ております。このような課題、ご意見についても話せる場でもございますので、これからも当該協議会等についての開催を進めてまいりたい、開催していただけるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。