緊急質問・通告内容

10月11日、議会運営委員会が開催される。10月3日に行った緊急質問に対する答弁のうち、新たな条例案を9月通常会議に提出されないと大津市長が決定された経過については、事実と異なる内容であったと考え、あらためて緊急質問の通告を行いました。
 
緊急質問時に休憩動議を提出し、賛同いただける議員がおられたため、動議は成立はしたものの、賛成少数のため否決をされました。
何が真実かを関係者に確認のうえ、あらためて持ち時間の範囲で質問を継続したかったのですが、10月3日はかないませんでした。
 
議会運営委員会の開始冒頭、鷲見副市長からこの件に関して、あらためて発言がありました。
委員長から許可をえて質疑を行いましたが、納得のいく回答はえられませんでした。
 
緊急質問を認めるか否かについて、議会運営委員会で議論された結果、委員間で意見が分かれました。
あらためて本会議で採決されることになりましたが、緊急質問は必要と判断される委員は少数という結果でした。
 
市民生活に多大な影響を及ぼす意思決定がなぜ、議会運営に混乱をもたらす形で行われることになったのか!?
そして、意思決定のあり様をあらためて振り返られ、どういった問題意識を持たれているのか!?
私は、あらためて、大津市長に見解を求めるべきと考えました。
 
下記は、私が議長に通告した緊急質問の内容です。
議会運営委員会で開示をされた資料から引用いたします。

 

 

新たな条例案を提出しないことを大津市長が説明するための議会運営委員会の開催案内が正式な意思決定の場と主張される庁内会議開催以前に大津市議会局から各議員に送信されたことについて、一括質問方式にて質問を行います。
 
10月1日、議会運営委員会の後に開催された大津市自治連合会定例会における議論を踏まえ、大津市長は新たなコミュニティセンター条例案を9月通常会議に提出することを見送ることを決定されたと説明を受けました。
なぜ、議会運営委員会において、10月3日に提案説明をすると公言されながら、急転直下、その方針を撤回されたのか。9月30日における当初議案撤回の審査時における大津市長自らの答弁を覆した理由ならびに大津市自治連合会の意向を優先された理由について、私は、大津市長に対して緊急質問を行いました。
 
そして、あわせて、新たな条例案を9月通常会議に提出されないと大津市長が決定された経過について、大津市政にとって大変重要な意思決定であったという認識のもと、10月1日、議会運営委員会において、市長が新たな条例案を提出する意向をあらためて示されて以降、その方針を撤回されるに至るまでの庁内協議は適切に行われたのか。その評価とあわせて見解を求めました。
 
大津市長からの答弁を要約すると、大津市自治連合会からの申し出を受けた後、副市長及び市民部や総務部の職員と協議を行い、提出までに時間を要すると判断し、今回追加提出をしないことを決定した。速やかに判断する必要がある中、副市長及び関係職員と追加提出を行う場合、行わない場合の影響について議論したものであり、庁内協議は適切であったというものでした。
 
再質問を重ねるなかで、新たなコミュニティセンター条例を9月通常会議に提出しないと正式に決定したのは、ラグビーワールドカップ・ウェールズ代表チームとの船上レセプション終了後、21時半頃から開催された会議であったとの答弁を受けましたが、私が鷲見副市長を通じて議案を提出しないと会派控室で報告を受けたのは、それより以前の18時頃でした。
 
鷲見副市長からは、市長から自治連合会からの申し出を受けて、再提出しないことについて、議会各関係者に相談調整をしてほしいという依頼を受け、副議長並びに特別委員会の正副委員長、各会派の幹事長と議運の委員長に、それぞれ相談調整をさせていただいたという答弁がありましたが、私には、まったくそのような覚えはありません。
 
相談とは、問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること、また、その話し合いを意味する言葉であり、調整とは、ある基準に合わせて正しく整えること、また、つり合いのとれた状態にすること、折り合いをつけることを意味する言葉であると認識しています。
私が鷲見副市長から報告を受けたのは、大津市自治連合会定例会における議論を踏まえ、新たなコミュニティセンター条例案を9月通常会議に提出することを見送ることを決定されたという事実であり、繰り返しになりますが、数時間前に開催された議会運営委員会において大津市長が公言された方針を撤回するにあたり、補助機関のトップともいうべき副市長が夕刻、急遽、市議会各会派を訪ねられ、相談や調整する余地はなかったと判断するものです。
 
加えて私は、10月1日、20時36分、すなわち、大津市長が新たなコミュニティセンター条例案を9月通常会議に提出することを見送ることを決定されたとする会議以前の時刻に大津市議会局から下記のメールを受信しています。その内容を要約して引用いたします。
 
【重要】議会運営委員会の開催について
 
議員各位 本日、議会運営委員会で説明のありました、大津市コミュニティセンター条例につきまして、市長より再上程を行わない旨の連絡がございました。
つきましては、市長からその理由について直接説明を受け、あわせて今後の議会運営を協議するために、明日10月2日水曜日15時より第一委員会室にて議会運営委員会を開催させていただきたいと存じます。
また、議会運営委員会終了後に、各会派個別に説明の機会をいただきたいと考えております。
ご多忙の折とは重々承知をしておりますが、万障繰り合わせの上、ご出席いただきますようお願いいたします。

 
参考:議場内補足資料使用等申出書(10月9日提出)

 
大津市議会局にあらかじめ確認をいたしましたが、このメールは10月3日、再上程は行われなくなったとの認識のもとで全議員に送信されています。
すなわち、大津市長の答弁を踏まえれば、議会局は正式に決定される前の不確定な情報のもと、議会運営委員会の日時を調整し、各議員に連絡をされたことになります。
 
大津市長にとって、9月通常会議における新たな条例案の提出は、議会に提出された条例案を撤回する前提であったにも関わらず、議会運営委員会においてあらためて公言しながら、わずか半日程の間にその方針を撤回することなど、地方自治体として前代未聞のできごとです。
市政運営に対する信頼は大きく損なわれていると認識しており、これを回復するためにも、大津市長は事実を明らかにするべきです。
 
私は、大津市議会を構成する一人として、断じて見過ごすわけにはまいりません。
 
あらためて方針の撤回に至るまでの経過について説明を求めるとともに、市民生活に多大な影響を及ぼす意思決定がなぜ、議会運営に混乱をもたらす形で行われることになったのか。
自らの意思決定のあり様をあらためて振り返り、どういった問題意識をもっているのかとあわせ、大津市長に見解を求めます。
 

・・・・引用終わり・・・・
 
参考:谷ゆうじHP 2019年10月03日「緊急質問」

 

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