都市計画セミナー
1月23日、東洋大学を訪問。公益社団法人日本都市計画学会主催・第42回都市計画セミナー「官民連携による都市空間の有効活用~都市のスポンジ化対策とコンパクトシティ~」に参加をしてまいりました。同セミナーには一昨年度より参加をしており、自らの専門性を高めるうえにおいて、今回も大変有意義な機会となりました。
【開催趣旨】
わが国は、既に人口減少・超高齢化社会の局面に入っています。これに対し都市計画では、まちなかの拠点や公共交通沿線等に都市機能を集約し、居住を誘導しながら、市街地の人口密度を適度に維持すること、すなわちコンパクトシティへの移行を目標とし、制度として都市再生特別措置法の改正により立地適正化計画制度が導入されました。
しかしながら、既に社会構造の変化による空き地・空き家の発生は、郊外部、既成市街地ともに増加しており、様々なタイプの低未利用な都市空間が顕在化しつつあります。この各所で発生する「都市のスポンジ化」は、立地適正化を推進する過程において避けることができない問題であり、都市計画上の喫緊の課題となっています。
本年度の都市計画セミナーは、低未利用な都市空間や市街地内農地等の有効利用について理論と実践の両面から議論し、スポンジ化する都市空間に新たな機能を与え、活動を組合せることにより、コンパクトシティへの移行を推進する方策について検討します。
2019年1月23日プログラム
【講演】
〇都市の縮小と新たな「農」
東京大学
教授 横張 真 氏
【制度解説】
〇都市内緑地空間の保全と活用
国土交通省
都市局公園緑地・景観課長 古澤 達也氏
【事例報告】
・駐車場活用広場 「新栄テラス」
・左近山団地パークプロジェクト
・八戸市の官民連携によるまちづくり
・斜面都市長崎における立地適正化計画
・岡崎市の公共空間の利活用と魅力ある来やすい街の駐車場
【講演】
〇都市のスポンジ化にどう向き合うか
首都大学東京
教授 饗庭 伸氏