大津市職員等の公正な職務の執行の確保に関する条例の制定について( H23. 11)

質 問

 大津市職員等の公正な職務の執行の確保に関する条例のうち、要望等への対応に関して質問する。第9条第1項において、職員等は要望等を書面以外の方法により受けたときは、その内容を記録しなければならないと記されている。職員等とは、執行機関等の地位にある者及び職員を意味しており、条例が施行された後は、市長にも職員と同じ責務が課せられる。要望等とは、職員以外の者が職員等に対して行う当該職員等の職務に関する要望、請求、要請その他名称のいかんを問わず、職員等の作為または不作為を求める一切の行為と定義されているが、市長が要望等を受ける場合、第10条における記録の例外に該当する内容であるか否かの判断は、面会の申し出が秘書課にあってから以降、どの時点で行われるのか。

 昨年度及び今年度10月末日までを対象に、秘書課が作成している市長の予定表を確認したところ、職員以外においては、議員等の公人、さまざまな業態の法人及び団体の役員等と面会されていた。面会の予約や約束は秘書課職員が行っておられるが、この時点で相手側の訪問目的がある程度明確になっていないと、第8条で記されている基本原則に基づく対応は困難であり、特に市長の場合、その対応によっては条例そのものが形骸化してしまうおそれがある。私は条例の目的で掲げる、市政運営の透明化と法治行政の確立を推進するのであれば、市長自らが基本原則に即した対応を率先垂範して行う姿勢を内外に示し、事なかれ主義からの脱却を図るべきと考える。

 そのための取り組みの一つとして、市長が公務時間中に面会される方の氏名については、大津市情報公開条例を踏まえた上、ホームページ等を通じて広く市民に公開されてはどうか。現在は情報公開請求を行った際、面会者の氏名が公開となるか非公開となるかについては、予定表への記載のされ方が大きく影響している。本来は公開の対象となる団体及び法人の代表者であっても、単に氏名だけ書かれていれば非公開となることから、今後は面会の趣旨に即した形で公開されるべきと考える。透明性の高い公正な市政の運営に寄与する取り組みと考え、見解を問う。

答弁:政策調整部長

 1点目の要望が記録の例外に該当する内容であるか否かの判断についてであるが、市長が面会し要望等をお受けする場合、基本的には当該要望の担当部署の職員も同席をして、要望者に面会をする。したがって、その記録に際しての記録の例外に該当するかどうかの判断についても、同席した担当部署の職員が要望等の内容に応じて判断することになる。 

 2点目の市長の公務日程の公開についてであるが、他都市ではホームページ上などで公開をされている首長もおられ、また条例の目的である透明性の高い公正な市政の運営に寄与する取り組みの一つとして、その実施に向け手法を検討したいと考えている。

再 問

 同席された職員が判断するという答弁であるが、市長が面談なり面会される際には必ず職員が同席されているという理解でよいか。

答弁:政策調整部長

 原則として、そのように対処していく。 

関連する 議会活動の
指摘・提言
  • 内部統制の構築とさらなる推進に向けた取り組みについて(R5.12)
  • 本社機能の移転促進による地域経済の回復と活力ある地域づくりに向けた取り組みについて(R5.3)
  • 横領事件を二度と発生させないために必要となる取り組みについて(R3.6)
  • 大津市消防局における業務管理体制の見直し強化に向けた取り組みについて(R3.6)
  • 不適切な入札・契約事務が相次ぐ理由と再発防止に向けた取り組みについて(R3.6)
  • 開かれた市政を推進するため、庁議規程に位置付けられた庁内会議の位置づけと情報発信のあり方を見直すことについて(R2.9)
  • 執行機関である大津市長の政治姿勢が市政への信頼に及ぼす影響について(R2.6)
  • 議会に提出された大津市コミュニティセンター条例案を撤回する前提であったはずの新たな条例案を議会運営委員会で提出すると市長自ら公言しながら、その日のうちにこれまた撤回した理由と経過について【緊急質問】(R1.9)
  • 市政運営におけるチェック機能の強化と透明性を高めるための取り組みについて(R1.6)
  • 大津市庁議規程の形骸化が市政運営に及ぼす影響について(H31.2)
  • 大津びわこ競輪場跡地に都市公園を開設するうえでの課題について(H31.2)
  • 大津市都市公園条例に基づくスポーツ施設の利用料金のあり方について(H30.6)
  • 公的オンブズマン制度の導入に向けた取り組みについて(H29.11)
  • 公的オンブズマン制度導入に向けた取り組みについて(H29.6)
  • 内部統制の強化に向けた取り組みについて(H29.6)
  • 本庁舎に設置されている防犯監視カメラの現状と課題について(H28.9)
  • 最低制限価格の事前公表見直しについて(H28.9)
  • 市長が原因者となって執行されたパワーハラスメントの調査に要した弁護士費用について(H27.8)
  • 都市計画道路8.7.6号膳所駅南北連絡道路整備工事の契約金額変更について(H27.8)
  • 国際理解推進充実事業費について(H27.2)
  • 民間提案型アウトソーシング事業について(H27.2)
  • 大津市長の政治判断が教育委員会の組織運営に与えた重大な影響について(H26.11)
  • 参与の選任とカイゼン・プロジェクトの設置について(H26.9)
  • アンケート結果がJR大津駅舎の整備に及ぼす影響について(H26.6)
  • 市長の政治姿勢が副市長、教育長の辞任に及ぼした影響について(H26.6)
  • 大津市教育振興基本計画の策定に向けた取り組みについて(H26.2)
  • 職員の不祥事の防止に向けた取り組みについて(H26.2)
  • 国際理解教育推進充実事業について(H26.2)
  • コンプライアンスの強化に向けた取り組みについて(H25.9)
  • 大津市立中学校スクールランチ事業公募型プロポーザルについて(H25.6)
  • 公務日程公開のあり方について(H25.6)
  • スクールランチ事業と中学校給食の実施に向けた取り組みについて(H25.2)
  • 大津市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定について(H24.12)
  • スクールランチのあり方について(H24.12)
  • 環境美化センターにおける清掃作業等手当ての支給実態について(H24.6)
  • 契約事務のチェック体制強化に向けた取り組みについて(H24.6)
  • 予算編成過程の公開について(H24.6)
  • 都市計画道路8・7・6号膳所駅南北連絡道路整備工事について(H24.2)
  • 大津市職員等の公正な職務の執行の確保に関する条例の制定について(H23.11)
  • プロポーザル方式の適切な運用に向けて必要となるルールづくりについて(H23.11)
  • 内部統制の体制整備に向けた取り組みについて(H23.9)
  • コンプライアンス条例の制定に向けた取組みについて(H23.5)
  • 医療機器購入における契約事務のあり方について(H23.2)
  • 医療機器における入札事務のあり方について(H22.11)
  • 医療事務等関連業務の適正化に向けた取り組みについて(H22.11)
  • 大津市特別職報酬審議会への諮問がなされてこなかった理由について(H22.8)
  • 市長マニフェストに関連する事業の存廃に係る意思決定のあり方について(H22.8)
  • 庁舎移転計画と塩漬けになった浜大津の土地について(H21.11)
  • 小規模随意契約のあり方について(H21.11)
  • 公有地管理のあり方について(H21.9)
  • 外郭団体のあり方について(H21.9)
  • 予算編成過程の公開について(H21.6)
  • 国際交流について(H21.2)
  • 最低制限価格の事後公表について(H21.2)
  • 市営葬儀に係る各種物品の準備について(H20.12)
  • 債務負担行為について(H20.9)
  • 国際交流のあり方について(H20.6)