大津祭曳山展示館における観覧料徴収のあり方について( R5. 3)
質問
1点目、展示や事業内容の充実に向けた取り組みについて。今期通常会議において、大津祭曳山展示館における展示の観覧を有料とするため、大津市大津祭曳山展示館条例の一部を改正するための議案が市議会に提出をされました。大津市は見直しの方向性として、観光客はもとより、祭りを受け継ぐ世代に親しまれ、楽しんでもらえる展示や事業が必要とされていますが、これまで無料であった展示の観覧を有料とするにあたり、どのような方針のもとで展示や事業の充実を図っていくつもりなのか。バリアフリーの対応状況に対する自己評価とあわせて見解を求めます。
2点目、観覧料徴収に伴う課題の解決に向けた取り組みについて。多目的ホールの利用者からは観覧料を徴収されないと事前に説明を受けていますが、常設展示を観覧する際の動線と混在をしています。
また、大津祭開催期間中には、一時期に数多くの来訪者が入館されることになります。曳山が展示されている吹き抜けの1階においては、道路面に面して全面に開口部が確保されおり、これまでは自由に出入りができましたが、今後は先もって料金を支払っていただくこととなり、出入口付近での混雑が想定されます。入館の際、指定管理者の職員がその都度、来館の目的を確認されるとのことでしたが、入口にて混乱をきたすことがないか、懸念するものです。
大津市は大津祭曳山展示館の安定的かつ効率的な運営を実現するにあたり、1階出入口から多目的ホールへ向かう動線と常設展示を観覧するための動線が混在すること、また、多数の来場者があった場合、出入口付近での混雑が想定されることを踏まえ、今後、どの様な方針のもとで観覧料を適切に徴収していくつもりなのか。このことに対する大津市の課題認識とあわせて見解を求めます。
答弁:産業観光部長
1項目めの展示や事業内容の充実に向けた取り組みについてでありますが、大津祭曳山展示館については、今後の施設の方向性として、祭の歴史や伝統を継承し、支えるとともに、年間を通じて祭りの魅力を体感することができる施設を目指していきたいと考えており、ポケットパーク等を活用した大津祭関連のイベントの開催など、指定管理者が有する知見等を生かした、指定自主事業を追加するよう検討してまいります。
またバリアフリー対応については、施設の現状とセルフチェックの結果から、引き続きできる限りの配慮や対応が必要であることは認識しています。
2項目めの観覧料徴収に伴う課題の解決に向けた取り組みについてでありますが、常設展示の空間が通路と物理的に隔てられていないことから、有料化した際には、三階ホール利用者との間で動線が区分できるよう、現場での対応を工夫してまいります。
次に、多数の来場があった場合の対応ですが、特に大津祭の開催期間中は、出入口付近での混雑が懸念されることから、ポケットパークに臨時受け付けを設けて、料金表示と徴収を行うなど、混乱を来さないよう検討してまいります。